審査に落ちた…。クレジットカード審査に通らない理由

審査に落ちた…クレジットカード審査に通らない理由は?

クレジットカードを作ろう!といざ意気込んで申し込んでみたけれど、審査落ちしてしまった…。実は過去にも審査落ちした経験があります。いったいどうして?

フリーター
門田 タロウ

クレジットカードの女王
蘭蜜先輩

あなたの個人情報に「信用を得られない点」があったからです。

クレジットカード審査に落ちる理由

「クレジットカードの入会審査って何を見るの?」でも述べたように、クレジットカードの入会審査では、申込者本人の入会申込書と、個人信用情報機関から得るこれまでのクレジットカード利用履歴(クレジットヒストリー/クレヒス)から、過去に「事故情報」と呼ばれる支払いの遅延や延滞がなかったか、どのような利用履歴を持っているかを調べたうえでクレジットカードを発行するか否かを判断しています

この判断にあたっては、過去には手計算で行われていたようですが、現在はスコアリングと呼ばれる手法がとられています。電子的に申込者本人の情報の得点化することで、客観性が保証されています。

では、いったいどのような条件の場合に審査に落ちてしまうのでしょうか。
クレジットカードの審査に落ちるときに考えられるのは、以下のような理由です。

クレジットカード審査に落ちてしまう理由

  • 過去のクレジットヒストリー(クレジットカードやローンの利用履歴)に「事故情報」と呼ばれる、支払いの遅延や延滞などがある
  • 過去に一度もクレジットカードやローンなどの利用をしたことがない(クレジットカード利用履歴がまっさら)
  • すでに持っているクレジットカードで、総量規制である「年収の1/3」を超えた借り入れがある
    「総量規制」についての記事はコチラ
    ※ただし、「キャッシング枠」に関してのみ。「ショッピング枠」は別枠
  • >申込者の属性(勤続年数や年収など)が、クレジットカードの発行基準を満たしていない

仮に上記の条件にひとつでもあてはまる場合、審査には通りづらくなりますが、過去の事実はどうしようもありません。審査に合格しやすくするために、虚偽の申告をするのはもってのほかの行為です。

たとえば、ウソの申告をして他社からの借入を0円にして申告したとしても、すべてのクレジットカード利用履歴、ローン履歴は個人信用情報機関に登録されて残っているため、照らし合わせた際にバレます。

年収に関しては、年収380万円を年収400万円にするぐらいのカサ増し程度であれば問題にはなりませんが、本来の年収とかけ離れた金額を記入した場合、クレジットカード会社が違和感を覚えて審査を終了する可能性もあります。

もし給料の明細票や源泉徴収の提示を求められても難なく対応できるよう、大きな偽りのない範囲で申告するようにしましょう。

クレジットカードの入会審査にかかせない「個人信用情報機関」とは?

個人のクレジットカード利用履歴をクレジットカード業界は実に詳細に把握しています。

この利用履歴こそ、クレジットカード発行会社が入会審査において申込者本人を審査に通すか通さないかを決定するときの決め手になる非常に重要な情報なのです。

この情報共有のために存在するのが個人信用情報機関であり、現在、日本では以下の3つの信用情報機関が動いています。

・株式会社シー・アイ・シー(CIC)
・株式会社日本信用情報機構(JICC)
・全国銀行個人信用情報センター(全銀協)

クレジットカード申込者が過去のクレジットカード履歴において毎月きちんと借り入れた分を返済しているか(ポジティブ情報/ホワイト情報)、延滞情報や不払い・自己破産などの金融事故情報(ネガティブ情報/ブラック情報)がないかどうか、クレジットカード利用履歴以外にも、カードローンや住宅ローンの履歴・過去に支払いに問題がなかったかなども個人信用情報には記載されているので、クレジットカード発行会社(発行カード会社)はこれらの情報と申込者本人による申告情報から「クレジットカードを発行するうえで信用できる人物か否か」を審査しています

泣く子も黙る「CRIN(クリン)ネットワーク」でネガティブな情報は共有されている

仮に延滞や不払い・自己破産などの事故情報があった場合、これは「CRIN(クリン)(Credit Information Network、日本語に訳すと「信用情報ネットワーク」)と呼ばれる情報交流ネットワークで、CIC、JICCと全銀協の3機関の間で共有されています

このネットワーク上ではそれぞれの機関が保有する個人信用情報のうち、延滞情報と各信用情報機関に申告された本人確認書類の紛失・盗難に関する情報などを相互に交換しています。

逆にいえば、過去に延滞や不払いなどの事故情報がなければ、このネットワーク上にその人の名前があがってくることはありません。

個人信用情報機関としては、これらの情報を共有することで申込者に対する過剰貸付の防止や多重債務の発生を未然に防ぐ目的があります。

携帯電話未払いが、個人信用情報に影響するって本当?

高価なスマートフォン、月々の携帯電話利用料と一緒に分割で払いたいですよね。

しかし実は、ここに落とし穴があります。「たかだか携帯料金の滞納でしょ?後で払えば大丈夫」と思っていると、のちのち大変なことになりかねません。理由を説明しましょう。

携帯電話端末の代金を、たとえば2年かけて割賦で返済した場合、これは立派な「ローン」になります。

「どうせ携帯料金でしょう?払わなくても、しばらく携帯が使えなくなるだけでしょ」と思って甘くみていると、その間、個人信用情報機関には立派な「延滞」という事故情報が更新されていくことになり、後々のクレジットカード審査に大きく影響してしまうことになるのです。

この情報は5年間は消えずに残ってしまうので、最低5年の間は、クレジットカード審査時に足を引っ張る情報となってしまいます。

個人信用情報は、自分で確認できる

自分の個人信用情報が個人信用情報機関に登録されているか、またどのように登録されているかを信用情報開示請求することにより自分で確認することが可能です。

インターネット(パソコンあるいはスマートフォン)開示・郵送開示の場合は1,000円、窓口開示の場合は500円が必要です。

本人が自己申告した会社に勤めているかを確認する「在籍確認」とは?

クレジットカードの入会審査って何を見るの?」でも書いたように、クレジットカード会社は「3つのC」をもとに申込者の信用力・返済能力を判断しています。

  • character(申込者の性格)
  • collateral(申込者の担保力)
  • capacity(申込者の支払い能力)
  • クレジットカード発行の際、本人の収入源(勤務先)を把握することは、「capacity(申込者の支払い能力)」を判断するうえでも、「character(申込者の性格)」を判断するうえでも非常に重要になってくるので、クレジットカード発行会社が申し込みをした人が実際にその会社に在籍しているかを確認するために、申込者が会社員、あるいはアルバイトやパートタイマー関わらず勤務先に直接電話をかける場合があります。

    これを在籍確認と呼びます。

    クレジットカード会社による在籍確認の方法は2つあります。

    クレジットカード会社名を名乗り電話をかけてくるパターン

    個人名を名乗り、クレジットカード会社だとはわからないように電話をかけてくるパターン

    クレジットカード会社名を名乗り電話をかけてくるパターン

    「○○カード株式会社の××と申しますが、△△さまはいらっしゃいますか?」というパターンです。
    生年月日等、本人確認のための質問をされるので、落ち着いて答えればOKです。

    「の××と申しますが、△△さまはいらっしゃいますか?」というパターンです。

    消費者金融系のクレジットカード会社の場合、申込者本人が職場にいるという状況を理解したうえで「周りの人にはばれないように」という配慮から、会社名は名乗らず、個人名で名前がかかってきます。

    在籍確認の電話は必ずかかってくるのか

    周囲の知人に軽くヒアリングしてみたところ、ある友人はクレジットカードを3枚所有していますが、過去に在籍確認の電話がきたことは一度もなかったそうです。

    別の友人は同様にクレジットカードを3枚持っていますが、彼女の場合は毎回在籍確認の電話があったのだとか。ここに関しては、かかってくるともかかってこないとも言い切ることができません。

    これまでのクレジットカード利用履歴(クレジットヒストリー)が健全な人であれば、在籍確認の必要はないと判断され、電話がかかってこないことも多くなってきています。

    もしも審査に落ちた場合、何度も立て続けに申し込むのはアリ?再申し込みのタイミングは?

    すでに他社のクレジットカード審査に落ちている場合、その情報ももちろん、個人信用情報機関に記載されます。

    この申し込み情報は6ヶ月間にわたって保存されるため、再度クレジットカードの入会申し込みをしたい場合は、最低でも6ヶ月は我慢して申し込み情報が消えてから申し込むほうが得策といえます。

    ちなみに、支払い延滞などの事故情報は個人信用情報に5年程度残るといわれています。
    なんらかの理由ですでに事故情報を背負っている方は、5年ほどしてから申し込むのが良いでしょう。

    審査が甘いクレジットカード

    最初に述べたように、クレジットカードの入会審査は、スコアリングというかたちでどこのクレジットカード発行会社でも客観的に行っています。

    A社の審査は厳しかったけれど、B社の審査はべらぼうに甘い、などということは基本的にはあまりないと考えておいたほうが無難です。

    ただ、楽天カードライフカードイオンカードなど流通系の会社が発行するクレジットカードは、一般的に作りやすいといわれています。
    (作りやすいクレジットカードについての詳しい記事はこちら。)

    プラチナカードやゴールドカードの場合、一般カードに比べて高い年会費が発生するわけなので、自然と審査のハードルは高くなります。

    ただし、これはあくまで「クレジットカード会社の入会審査基準」という点での審査になります。
    入会審査に関してクレジットカード入会審査とは異なる独自の審査基準を設けている「ACマスターカード」に関していえば、クレジットカード会社とは異なる柔軟な審査基準を設けているため、審査に不安がある方にもおすすめです。

    クレジットカード入会審査に合格するためには

    非常にシンプルですが、すでにクレジットカードを所有している方は、まずは支払いの延滞などをせず、クレジットカード会社に信頼されるクレジットカードヒストリーを積み重ねていくことです。

    そうすることで、一度は失ってしまった信用も回復することができます。

    上でも述べたように、自分の個人信用情報は開示することができるので、不安な方は一度開示してみるのもひとつの手です。
    あとは、申請書を書く際にウソの申請をしないことです。

    申請する際の電話番号は固定電話のほうが有利

    最近は携帯電話しか持たない人も増えてきましたが、固定電話番号を記載するほうが審査には有利だといわれています。
    「固定電話がある」=「住居がきちんとある」ということなので、その面で信用を得やすいためです。
    固定電話も携帯電話も両方ある場合、固定電話を記入するとよいでしょう。

    利用限度額を低めに設定する

    キャッシングの利用限度額も審査に影響します。

    審査に合格するかどうかきわどい立場である場合、大きな額のキャッシングを希望すると、返済能力が問われ、審査に落ちてしまう可能性があります。

    キャッシング枠はあとから変更が可能なので、まずはクレジットカード審査に合格することを優先させ、限度額は必要最低限にしておきましょう。

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