個人信用情報の開示により、クレジットカード会社に自分の個人信用情報がどのように見えているかを確認することができます。
現在、日本で稼動している個人信用情報機関はCIC、JICC(日本信用情報機構)、全国銀行協会(全銀協)の3つがありますが、CICを参考に、開示の方法について説明します。
開示申し込みは、大きく分けて以下の方法で行えます。
(クレジットカード一括払い1,000円が必要)
(ゆうちょ銀行で発行の定額小為替証明書1,000円が必要)
(窓口にて500円が必要)
※電話での開示は無し
○パソコン・スマートフォン・携帯電話による開示
パソコン・スマートフォン・携帯電話から開示申し込みをする場合は、クレジットカード一括払いで1,000円が必要です。
つまり、クレジットカードの無い方はこの方法で申し込むことはできません。
○郵送による開示
郵送による開示では、開示申込書と本人確認書類、手数料の1,000円を定額小為替証明書等を用意してCICに郵送する必要があります。
CICに書類到着後、10日ほどで開示報告書を受け取ることができます。
○窓口での開示
札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・岡山・福岡にあるCIC開示窓口に直接行って情報開示を受け取ることができます。窓口開示にあたっては、運転免許証・パスポートなど本人確認書類が必要です。
タッチパネル端末機で入力し、その場で開示報告書を受け取ることができます。
(平日のみ、営業時間10:00~12:00、13:00~16:00)
なお、発行時に手数料500円が必要になります。
耳より情報:個人信用情報に記載される「Aマーク」とは?
個人信用情報を開示した際、入金状況に「A」というマーク、Aマークが表示されていれば、これは「支払いの延滞」を意味します。
問題なく支払いをしていれば「$」マークが表示されます。
Aマークが3ヶ月にわたって、つまり3回以上表示された場合、ブラックリストに仲間入りします。
「正常に支払った」ということを意味する$マークがズラリと並ぶのが理想です。
$マークがズラリと並ぶ→毎月滞りなく返済している→信用力がある、と判断され、審査に通りやすくなるためです。
ちなみに、良いクレジットヒストリーを築く、とは、この$マークを増やす、ということになります。
身に覚えのない事故情報?! 携帯電話料未払いが個人信用情報に影響する
「えっ、まさか携帯電話料金の未払いが自分のクレジットカード審査に影響するなんて?!」と思いますよね。実は、影響するのです。
過去にクレジットカード支払いの延滞など身に覚えがないにもかかわらずクレジットカード審査に落ちてしまう場合、携帯電話料金、正確には携帯電話端末の未払いが考えられます。
携帯電話料金を未払いした場合、多くの人の認識として「携帯(通話)がストップしてしまう」ということが挙げられますが、昨今はLINEやFacebookのメッセンジャーなど無料通話アプリも発達し利用者も増えており、携帯電話の通話機能がなくてもWi-Fiさえ繋がる環境にいれば、通話ができてしまいます。
「電話が繋がらなくても別に不便なことはないし、ちょっとくらいいいや」と支払いを後回しにしてしまうと、知らない間に実は個人信用情報を傷つけてしまっている可能性があるのです。
というのも、携帯電話端末を新しく購入する際(携帯電話の新規契約時や端末買い替え時など)、月々の通話料にプラスして分割した携帯電話端末の代金を支払うプランに申し込んだ場合、月々の請求額には通話料金に加えて「分割払いにした携帯端末代金」が上乗せされています。
通話料金のみの支払いであれば携帯電話がストップするだけで話が済みますが、分割払いで購入した携帯端末に関しては、支払いが延滞すると、支払いの延滞を意味する「Aマーク」がその人の個人信用情報に登録され、3ヶ月延滞すれば立派なブラックリスト入りとなってしまいます。
たとえば、ドコモを運営するNTTドコモも、しっかり個人信用情報機関であるCICに加盟しています。
分割払いで携帯電話を購入した場合、毎月の支払いが延滞すると、通話がとまるだけでなく、延滞した分しっかりと「Aマーク」が登録され、クレジットカード審査時にネガティブな情報になってしまうのです。
審査に通りやすいクレジットカードってある?
では、すでにブラックリスト入りをしてしまった場合、審査に通りやすい、作りやすいクレジットカードってあるのでしょうか。
一般的に、楽天カードやイオンカード、セゾンカードなど「流通系」のクレジットカード(流通系カード)であれば、銀行や信販系のクレジットカードに比べて審査が緩く、通りやすいといわれています。
ただし、いくら流通系のクレジットカードが審査に通りやすいといっても、同時に何度も申し込んだりすでに何枚もクレジットカード審査に申し込んだあとに申し込んだりした場合、ここまで述べてきた理由から、審査には通りません。クレジットヒストリーと同様に、年収などの申告情報も重視されます。
申し込むのであれば、最後にクレジットカード申し込みをしてから少なくとも半年間は空けてからにしましょう。
また、申し込みの際にクレジットカードのキャッシング枠の利用限度枠(利用限度額)を0円に設定することで、審査に通りやすくなります。
利用限度額は入会後に変更が可能ですから、最初は欲張らず、まじめ信用力を築いていくことに注力したほうが良いでしょう。
信用力をしっかりつけてからクレジットカードに申し込むのが一番の近道
過去の事故情報からクレジットカード審査に通らない場合は、審査に通りやすくなるためには、まずは毎月の返済をきっちりして失われた信用力を取り戻すことが重要です。
審査に不安がある方は、独自の審査基準で審査を行っているカードをまず手に入れてから、コツコツと毎日支払うべき金額を支払い、個人信用情報上で正常支払いマーク($マーク)を積み重ねていくことで、信用力も積み重ねていくことができます。
そのためにはもちろん、支払える金額をカードで利用するようにするのは大前提。
カード支払いによる支出をきちんとコントロールできて初めて、信用力もついていくのです。