全国どこでもクレジットカードで払えるというわけではありませんが、少なからずクレジットカードで公共料金を払える自治体はあります。
ここでは支払える税金の種類を紹介します。
住民税
まずは、住民税です。住民税は、所得税に並び比較的高額な税金を納めている方が多いものです。
地方税なので対応が違うことがありますが、大抵の地方自治体ではクレジットカードによる納付が可能です。
以下に、2016年6月現在のクレジットカードによる住民税納付可能な地域をまとめました。
(出典:Yahoo!JAPAN公金支払い)
都道府県 |
市町村 |
北海道 |
名寄市、根室市、恵庭市、倶知安町、余市町、鷹栖町、浦幌町 |
宮城県 |
蔵王町 |
山形県 |
上山市 |
福島県 |
いわき市、須賀川市 |
茨城県 |
水戸市、日立市、石岡市、龍ケ崎市、下妻市、取手市、守谷市、神栖市、行方市つくばみらい市、小美玉市、境町 |
栃木県 |
鹿沼市、小山市、さくら市 |
群馬県 |
前橋市、高崎市 |
埼玉県 |
戸田市、入間市、志木市、新座市、久喜市、北本市 |
千葉県 |
市川市、船橋市、館山市、成田市、柏市、富里市、東庄町、横芝光町 |
東京都 |
江東区、荒川区、豊島区、足立区、葛飾区、武蔵野市、昭島市、小平市、国分寺市、西東京市 |
神奈川県 |
相模原市、相模原市、厚木市、湯河原町 |
山梨県 |
富士吉田市、笛吹市、甲州市
|
新潟県 |
湯沢町 |
富山県 |
砺波市、射水市 |
長野県 |
須坂市、白馬村 |
岐阜県 |
美濃加茂市、各務原市、可児市、下呂市、御嵩町 |
静岡県 |
焼津市 |
愛知県 |
春日井市、安城市、蒲郡市、長久手市 |
三重県 |
松阪市、鈴鹿市、いなべ市、明和町 |
大阪府 |
箕面市 |
兵庫県 |
西宮市、川西市、多可町 |
鳥取県 |
米子市、三朝町、大山町 |
岡山県 |
総社市 |
佐賀県 |
佐賀市、鳥栖市 |
長崎県 |
波佐見町 |
沖縄県 |
石垣市、竹富町 |
所得税
次に、所得税です。サラリーマンの方ならば、源泉徴収で給与から差し引かれているのであまり関係ありません。
しかし、自営業の方は所得税の支払いをすることも可能です。バーコード付の納付書は、納付金額が30万円以下なら規定により所轄の税務署で発行することができます。
その規定は確定した税額を期限前に通知する場合(所得税の予定納税等)と確定した税額について納税者から納付書の発行依頼があった場合(全税目)です。
これにより大抵の公共料金は支払うことが可能です。ただし、全て30万円以下なら可能という限定的な条件だということを忘れないでください。
固定資産税・国民健康保険料などその他の税金
そして、固定資産税です。固定資産税は住民税と同様に地方税なので、大抵の方はバーコード付きの納税通知書が送られてきます。
あとは、国民健康保険料です。正確に言えば、税金ではありません。しかし、国民健康保険料もバーコード付きの納付書があり、コンビニエンスストアでのクレジットカード支払いも可能です。
最後に自動車税、軽自動車税などもバーコード付きの納税通知書があれば、全てコンビニエンスストアでの支払いが可能となっています。
ふるさと納税
近頃何かと話題のふるさと納税。
ふるさと納税すれば、その地域に納税というかたちで貢献できるだけでなく、お礼としてお茶や肉などの食材、器など地域の特産品がもらえるうえ、納税した旨を申告すれば、その分税金が控除されるしくみです。
ふるさと納税も、クレジットカード払いに対応している地域があります。
ちなみに、「ふるさと納税」というからには自分の生まれ育った地元にしか納税できないのかと考える方もいるようですが、生まれ故郷でなくても、自分の好きな地域に納税できます。
ちなみに、Yahoo!JAPANが提供しているYahoo!JAPAN公金支払いでは、これらの納税が可能です。
Yahoo!JAPAN公金支払い
また、コンビニエンスストアで支払うことができれば、後でも述べますがセブンイレブンでnanacoを使って支払うこともできるので結果として税金の支払いでポイントを貯めることが可能なのです。
税金支払いでクレジットカードのポイントを貯める方法
公共料金をコンビニで支払うといっても全国全ての自治体で直接クレジットカード払いをして税金を支払い、ポイントを貯められるような仕組みにはなっていません。
ポイントを貯めるためには手順を踏む必要があります。
それは、セブンイレブンの電子マネーnanaco(ナナコ)を使って税金を支払うことです。
nanacoは電子マネーなので、そのチャージにクレジットカードを使うことが重要です。
クレジットカードの中には、nanacoチャージでポイントが貯まるクレジットカードがあり、
そのカードを使うことにより公金の支払いに際してお得にポイントを貯められるというわけです。
nanacoへのチャージでポイントが貯まる主なカードとして楽天カード(※JCBのみ)、リクルートカード、yahoo!JAPANカードなどが候補に挙げられます。
どれも年会費無料で作れます。
ちなみに、公共料金の支払いとは別に楽天カードは買い物で楽天ポイントも貯められます。
やり方はとても簡単で、税金の支払い額をクレジットカードでnanacoへチャージすると、クレジットカードのポイントが貯まります。このチャージ方法でないとポイントが溜まりません。
年会費:永年無料
★nanacoチャージでもポイント還元率1.0%!ただし、対応しているのはJCBのみ。MasterCardとVISAではnanacoチャージでポイントが貯まらないので注意!
実際にnanacoで税金を支払う手順
では、実際にnanacoで税金を支払う手順をもう少し詳しく解説してみます。
支払い方やポイントの貯めかたは何も難しいことはありません。
nanacoチャージでポイントが貯まるクレジットカードに申し込むことだけは忘れないことです。
そして忘れてはならないのがnanacoとクレジットカードを紐づけることです。
この申し込みはスマホ、あるいはPCから登録をする必要があります。
本人認証サービスに登録した上で、nanacoホームページの会員メニューからクレジットチャージの登録をします。
注意点としてnanacoカードを発行後すぐには、この紐づけ作業はできません。
nanacoのチャージ金額上限について
nanacoチャージには上限があるため、小分けにしてチャージをする必要があります。
1回のチャージの上限は29,000円、 1日のチャージ数の上限は3回、nanacoそのもののチャージ上限は5万円、「センター預かり分」の上限は5万円など細かいルールがあります。
まず、クレジットカードでチャージをすると「センター預かり分」に金額が移行されます。
セブン銀行ATMやセブンイレブンの店頭で「残高確認」をすることで、「センター預かり分」からnanacoに金額が移行されるという仕組みです。
つまり、「センター預かり分」と合計すると一度に最大10万円分までの支払いが可能ということになります。
税金・公共料金のカード払いのメリット
では、公共料金をクレジットカード払いにするメリット・デメリットを紹介します。
どんなものでもメリットとデメリットは必ずあるので理解した上で運用しましょう。
まずは、メリットから紹介します。
まずはなんと言ってもやはりポイントが貯められることです。税金が出て行くだけでなく、使った分のいくらかでも自分に還元できるのは非常にお得です。
あとは、引き落とし日が同じになるため家計のコントロールがしやすい点も挙げられます。
電気料金、ガス料金、水道料金などを払っていると、それぞれの会社で銀行引き落としが行われることになります。しかし、この支払いを1枚のクレジットカードにまとめてしまえば、引き落とし日は1つにまとまります。
また、支払い管理が楽になるというのもメリットの1つです。
バラバラの口座では何をいくら使ったのかを把握することも一苦労ですが、支払いがクレジットカード一本にまとまるので、クレジットカードの利用明細書さえ確認すれば、そこにすべての支払履歴が記載されるようになり、何をいくら使ったかわかるようになります。
最後は、クレジットカードを利用することで金融機関からの信用力が上がります。
クレジットカードを使った履歴や銀行からお金を借りた履歴は全て個人信用情報機関という場所に保管&管理されています。毎月延滞や滞納をせずきちんと支払えば、この情報機関の信用力を上げることができます。
税金・公共料金のカード払いのデメリット
次にデメリットを紹介します。税金ではありませんが、電気料金支払いの際、電力会社による口座振替割引が受けられないという点です。
口座振替割引とは、口座振替をすることによって何十円かを利用料金から割引くというサービスですが、このメリットとカード払いで受ける恩恵を比べ自分にとって有利な方法を選びましょう。ただし、ポイント還元率が高いクレジットカードで支払う場合は、金額によってはクレジットカード払いのほうがお得です。
こちらの記事で詳しく書いています。
知らなきゃ損!公共料金のクレジットカード払いをおすすめする3つの理由
あとひとつ、意識しておきたいのは、支払額が大きいと、クレジットカードの利用限度額を圧迫する可能性があるということです。
税金や公共料金の支払いをまとめてクレジットカード払いにした際、その分利用できる限度額が小さくなるため、買い物の際に使いたいタイミングで使えないということも起きかねません。
しっかり自己管理するようにしましょう。
まとめ:税金や公共料金のクレジットカード払いは、使いこなせるとお得
少しでもお得に税金や公共料金を支払うという目的でクレジットカードを使うことに対してはメリットの方が大きいと言えます。
生きているだけで何かしら必ず徴収されるものに対して、少しでも自分への還元があるなら迷わずそちらを選びたいですよね。ただし、ちょっとした手間だけかかってしまうことだけは頭に入れておくようにしましょう。
メリット・デメリットを理解して、上手に利用してみてください。