JCB発行のおすすめクレジットカード
JCBは設立当初の社名「株式会社日本クレジットビューロー」の頭文字で、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)と日本信販(現三菱UFJニコス)が出資して設立されました。
それ以来、他のクレジットカード会社とは独自の路線を進み、自社のJCBブランドを日本で唯一国際ブランドとしたクレジットカード発行会社としても有名です。また日本国内でも加盟店舗数、カード会員数ともにトップクラスの実力を誇る銀行系クレジットカード会社です。
今回はそうした古い歴史を持つJCB発行のクレジットカードのサービス、特長を余すところなくご紹介します。
JCBオリジナルシリーズの特長
JCB一般カードは国際ブランドでありながら、海外旅行傷害保険が付帯されていない状態が続いていて、カード会員も不満を感じていました。その不満を解消すべく提供されたのが、JCBオリジナルシリーズ(Original Series)です。
オリジナルシリーズはWEB明細サービス「MyJチェック(マイジェイチェック)」に無料登録するだけでサービスを受けることができます。カード会員にとっては何の損もない条件なので、必ず登録してオリジナルシリーズとしてJCBカードを使いましょう。
オリジナルシリーズのサービス
オリジナルシリーズのJCBカードではオリジナルシリーズだけのサービスを多数利用できます。
オリジナルシリーズは常に海外利用でポイント2倍
オリジナルシリーズでは海外でのショッピングのポイントは常に2倍となります。Oki Dokiポイントの還元率は0.5%なので、海外利用は1%の還元率です。
Original Seiriesパートナー利用でポイント2倍以上
オリジナルシリーズだけの加盟店として「Original seiriesパートナー」があります。
この加盟店で利用するとポイントは2倍以上になります。加盟店としてはAmazon、イトーヨーカドー、セブンイレブン、スターバックスなど普段利用している店舗も多いのでお得です。
JCB STAR MEMBERSでポイントの割増率がアップ
JCBのポイントサービス「Oki Dokiポイント」のJCB STAR MEMBERSでは年間のカード利用額に応じてランク付けがあり、それぞれ次年度のポイント付与が割増となります。
オリジナルシリーズではその割増率がさらにアップします。
「スターβプラス」
年間50万円以上の割増率1.1倍→1.2倍
「スターαプラス」」
年間100万円以上の割増率1.2倍→1.5倍
「ロイヤルαプラス」
「ロイヤルαプラス」年間300万円以上の割増率1.25倍→1.6倍(JCBゴールド ザ・プレミア/プラチナ/JCBザ・クラスは1.7倍)
※ロイヤルαプラスはゴールドカード以上が対象
年間利用金額50万円以上で一般カードは年会費無料
オリジナルシリーズのカードラインナップ
JCB CARD EXTAGE
年会費 | 無料 |
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入会条件 | 18歳以上29歳以下で、ご本人または配偶者に安定継続収入のある方。または高校生を除く18歳以上29歳以下で学生の方 |
付帯保険 | ・海外旅行傷害保険最高2000万円 ・カード利用付帯 ・ショッピング保険海外100万円 |
その他の付帯サービス | ・入会後3ヶ月ポイント3倍 ・ポイントは常に1.5倍 ・初回更新時、自動的に一般カードに切り替え |
JCB GOLD EXTAGE
年会費 | 初年度年会費無料・次年度以降3,000円(税別 |
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入会条件 | 20歳以上29歳以下で、ご本人に安定継続収入のある方 |
付帯保険 | ・海外旅行傷害保険最高5000万円 ・国内旅行傷害保険最高5000万円 どちらもカード利用付帯 ・ショッピング保険国内外200万円 |
その他の付帯サービス | ・空港ラウンジサービス ・入会後3ヶ月ポイント3倍 ・ポイントは常に1.5倍 ・初回更新時、自動的にゴールドカードに切り替え |
JCB一般カード
年会費 | 税別1,250円(年間50万円以上の利用で年会費無料) |
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入会条件 | 18歳以上で、ご本人または配偶者に安定継続収入のある方 |
付帯保険 | ・海外旅行傷害保険最高3000万円(利用付帯) ・国内旅行傷害保険最高3000万円(利用付帯) ・ショッピング保険海外100万円 |
その他の付帯サービス | ※JCB法人一般カードも上記すべて同じサービスを提供 |
JCBゴールドカード
年会費 | 税別10,000円 |
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入会条件 | 20歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方 |
付帯保険 | ・海外旅行傷害保険最高1億円(自動付帯5000万円) ・国内旅行傷害保険最高5000万円カード利用付帯 ・国内・海外航空機遅延保険最高4万円 ・ショッピング保険国内外500万円 |
その他の付帯サービス | ・空港ラウンジサービス ・人間ドック優待サービス ・ドクターダイレクト24 ・健康チェックサービス ・東京ディズニーリゾートへの旅 トラベル特典 ・国内宿泊オンライン予約 ・海外ホテルオンライン予約 ・手荷物無料宅配券(片道)サービス 他多数 ※JCBゴールド法人カードも上記すべて同じサービスを提供 |
JCBカードの共通サービス
JCBカードの共通サービス | ・海外利用はポイント2倍 ・JCB STAR MEMBERSポイントアップ率優遇 ・JCB ORIGINAL SERIESパートナーでポイント2倍 |
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JCBゴールドカードは銀行系のゴールドカードとしてステータスも高いクレジットカードです。
三井住友カードゴールドでは30歳以上でないと入会できませんが、JCBゴールドカードは20歳以上から申し込みが可能です。しかし、それは入会条件であって、審査を通過するためには一定以上の年収や勤務年数が必要です。JCB GOLD EXTAGEは20代のためのゴールドカードですが、本格的なゴールドカード並みのサービスが提供されています。
しかもカード更新時に自動的にゴールドカードに切り替わるので、審査を気にすることなくゴールドカードが手に入ります。
また、初めてのクレジットカードとしてスタンダードカードを選ぶのであれば、JCB CARD EXTAGEが年会費無料でポイントの優遇もあり、入会しやすいのでおすすめです。このカードも自動的にカード更新時に一般カードに切り替わります。
JCB GOLDカードには更に上位のクレジットカードも存在しています。
招待制のプレミアムカード
JCBカードには入会申込みができない招待制のステータスカードがあります。
「JCBゴールド ザ・プレミアとプラチナカード」の「ザ・クラス」がその二枚です。
二枚とも一定の条件を満たすと招待状が発送され、その招待状がなければ入会することができないプレミアムカードです。
JCBゴールド ザ・プレミア
JCBゴールドカードの会員となって年間カード利用額税込100万円を2年連続で達成すると、招待状が送られてきて入会が可能となります。
JCBゴールド ザ・プレミアの詳細
・年会費税別10,000円の他に、税別5000円のサービス年会費が必要。前々年12/16~前年12/15の利用額100万円の場合はサービス年会費無料。毎年2月が招待月なので初回は必ず無料。
・プライオリティ・パス 世界800箇所以上の空港ラウンジが無料となる会員登録が無料となる
・JCBプレミアムステイプラン ホテル・旅館の優待割引
・JCB Lounge京都 京都駅にあるザ・クラス会員専用ラウンジが利用できる
・ダイニング30 全国の対象店舗でJCBゴールド ザ・プレミアまたはザ・クラスでカード決済すると30%オフ
・ポイント有効期限 5年(一般カード2年、ゴールドカード3年)
ザ・クラス
JCBゴールド ザ・プレミアの会員を数年維持するとプラチナカードの「ザ・クラス」の招待状が届きます。年会費は税別50000円と高額ですが、JCBゴールド ザ・プレミアのサービスに加えて、ザ・クラスだけの質の高いサービスが提供されています。
メンバーズセレクション
毎年カード更新時に会員に送付されるカタログギフトです(2~3万円相当)。
その中にはディズニーランドで唯一アルコール飲料を提供する会員制レストラン「クラブ33」を利用できる「東京ディズニーランドペアランチお食事券とパスポート(2枚組セット)」があります。
このパスポートが欲しくてザ・クラスの取得を目指しているという人も多いようです。
コンシェルジュサービス
執事サービスと呼ばれることもあり、ザ・クラスのカード会員の要望に応えてくれるサービスです。
予約が必要な有名レストラン、寿司店などの予約や、お店探しといった自分ではできない、時間がかかることを代行してくれる富裕層向けのサービスです。
グルメベネフィット
国内の有名レストランで所定のコース料理を2名分予約すると、1名分が無料になるサービスです。
1万円を超えるコース料理が対象ですが、半額で利用できると考えるとオトクなサービスです。
JCBブランドとしてのサービス
クレジットカードの優待サービスなどはカード発行会社が提供しているものと、国際ブランドが提供しているものがあります。
JCBは自社ブランドが国際ブランドなので、他社発行JCBブランドの提携カードを利用しても、JCBプロパーカードのサービスを一部利用できるメリットがあります。特に利用価値の高い2つのサービスを紹介しましょう。
JCB優待サービス
海外旅行をする場合はJCB優待サービスを事前にチェックしておくとお得に旅行ができます。ハワイ・くアム・サイパンといった人気の観光地やアジア、ヨーロッパなど幅広い地域の手搏施設やレストランなどで優待割引などを受けられます。
優待サービスの詳しい情報は海外旅行情報サイト「たびらば【旅LOVER】」、スマートフォンアプリ「JCB海外優待 たびらば」などで確認できます。
JCBプラザ
JCBプラザは世界60箇所に設置されているJCBカード会員向けの海外サービス窓口です。JCBプラザのメリットは電話での対応ではなく、直接現地スタッフが日本語で応対する点にあります。
JCBプラザで対応するサービス
JCB加盟店情報、観光情報
・ホテル、レストラン、オプショナルツアー、各種チケット などの予約
・JCBカードの紛失・盗難時のサポート
・Wi-Fi 無料サービス
また、世界主要都市9箇所には「JCBプラザラウンジ」があり更にくつろげるサービスを提供しています。
・インターネット、プリントアウト無料サービス
・日本語新聞、雑誌の閲覧
・現地ガイドブック、情報誌の閲覧
・ドリンクサービス
・マッサージ機
・レンタル傘サービス
・荷物の当日中一時預かりサービス
他社カードもJCBブランドが便利
Amazon.co.jpは日本のショッピングサイトですが、決済システムの関係でJCBカードだけは海外利用の扱いになります。
つまり海外利用でポイントが優遇されるJCBブランドのカードを利用すると、Amazonを利用しても同じ効果が得られます。JCBのオリジナルシリーズでは、もともとAmazonを利用するとポイント2倍なのでメリットはありませんが、他社カードでは効果があります。
「地球の歩き方JCBカード」はJCBと株式会社地球の歩き方T&Eの提携カードですが、海外利用はOki Dokiポイントが5倍となります。つまりAmazonで買い物をするだけで還元率が2.5%隣お得です。
また楽天カードと電子マネーnanacoを利用している人は、他のブランドではなく楽天カードJCBを利用すると、電子マネーであるnanacoをチャージしたときにポイントが1%つくのでお得になります。
JCB以外のブランドにしている場合はJCBに変更することも可能です。
まとめ
国際ブランドは決済カードブランドとT&Eカードブランドに分けられます。VISA、マスターカードは決済カード、JCB、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブはT&Eカードです。
見分ける方法としてはプロパーカードを発行しているかで判断します。プロパーカードを発行している場合は、単なる決済手段としてのクレジットカードではなく、幅広いサービスを提供することになります。
JCBもプロパーカードを発行しているので提携カードでもJCBブランドが付いていれば、T&E(トラベル&エンターテイメント)のサービが提供されます。
あまりカードの枚数を増やしたくない人やどの国際ブランドにするか悩んでいる人はまず国際ブランドJCBを選択しましょう。VISAカードやマスターカードに比べてオトクなサービスが豊富です。