ETCカードはクレジットカード紐付け型にすると超お得!
そもそも、ETCって何?
ETC(ETCシステム)とは、「Electronic Toll Collection System:電子料金収受システム」の略です。
ETCシステムは、道路事業者が運営する、道路にあるシステムと、車両に装着したETC車載器に挿入したETCカードの間で有料道路における料金情報の無線通信を行うことで、有料道路の通行料金を料金所で徴収し、料金所で通行料金支払いのために止まることなく通行ができるシステムのことです。
ETCの利用にあたっては、車に搭載するETC車載器と、専用のICカードである「ETCカード」が必須です。
ETCを利用することのメリットとしては、以下のような点があげられます。
料金所でもたつかず、スムーズに通行できる
ETC限定で高速道路料金(高速料金)の時間帯割引・期間限定割引を利用できる
ETCを利用するメリットとして、高速道路料金が最大50%安くなる割引サービスがあります。また、料金所でいちいち車を停止して窓を開けて精算する手間も省けるので、非常に便利なサービスです。
通行料金の支払額に応じた「ETCマイレージ」が貯められ、貯まったマイルは無料通行分として利用できる「ETCマイレージサービス」が利用できる
「ETCマイレージサービス」とは、ETCで利用した高速道路の通行料金に支払額に応じてポイントがたまり、貯まったポイントを還元額(無料通行分)として利用できるサービスです。
一般的なポイント還元としては、1回の利用ごとに10円につき1ポイントがつきます。このサービスを利用するためには、インターネットまたは郵送での登録が必要になります。
ETCカードは、大きく分けて3種類
ETCカードは、大きく分けて以下の3種類があります。
ETCパーソナルカード
クレジットカード会社発行のETC専用カード
クレジットカード会社発行のETC一体型カード
それぞれを比較しながら、メリット・デメリットをみていきましょう。
クレジットカード会社発行のETCカードと、ETC専用のETCパーソナルカードを比較してみた
ETCパーソナルカード
ETCパーソナルカードは、有料道路通行料金の支払いだけに限定した、高速道路6会社が共同で発行するETCカードです。
クレジットカードをもっていなくても、デポジット(保証金)を預託することで、有料道路でのETC走行ができます。
デポジットを担保として、利用した有料道路の利用代金は1カ月単位で引き落とされます。
デポジットはあくまで担保としてのお金であり、デポジットを通行料金として利用することはできません。
デポジット金額について
デポジットの金額は、どの程度有料道路を利用するかによって異なります。
平均利用金額を5,000円単位で切り上げた金額を4倍の金額、または年間最高利用月額を20,000円単位で切り上げた額のいずれかを支払う必要があります。
クレジットカード会社発行のETCカード
一方で、クレジットカード会社が発行するETCカードは、これらのデポジットを支払う必要がなく、すでにクレジットカードを持っていれば、追加カードとして簡単に発行手続きをすることができます。
追加カードという認識なので、すでにクレジットカードを所有しているのであれば、基本的にクレジットカード発行会社から改めて審査が行われることはありません。
ただし、クレジットカード自体の支払いが遅れている、ETC用のカードの名義が本人ではないなどの場合は、発行されない可能性もあります。
現在、以下11のクレジットカード会社が有料道路事業者と直接契約しています。
しかし、提携を利用してほかのクレジットカード会社もETCカードの発行が可能になっています。
これからクレジットカード自体を発行するという方の場合、クレジットカード申し込み時にETCカード発行を同時に申請できます。
クレジットカード会社が発行しているETCカードには、「ETC一体型クレジットカード」と「ETC専用カード」の2種類があります。
ETC一体型クレジットカード、ETC専用カード各カードのメリットとデメリット
ETC一体型クレジットカード
クレジットカードの機能と、ETCカードしていの機能が1枚に集約されています。
ETC一体型クレジットカードのメリット
カードが1枚で済むので、クレジットカードとETCカードを別々に持ち歩く必要がなく便利です。クレジットカードとしてショッピングでも利用できるので、車で出かける際には財布を持ち歩かなくても、この1枚で事足りてしまうこともあります。
ETC一体型クレジットカードのデメリット
盗難に遭った際、ETC機能のみならず、クレジットカードとしてお金を使われてしまうリスクがあります。
ETC専用カード
クレジットカード会社発行ですが、クレジットカードの機能はついていません。
あくまで「ETC専用」のカードになります。
ETC専用カードのメリット
ETCにしか利用できないカードなので、盗難に遭った際にETC一体型クレジットカードと比べて、被害を抑えることができます。
ETC専用カードのデメリット
ショッピングでの利用はできません。クレジットカードとは別に、もう1枚持ち歩く必要があります。
ETC一体型か専用カード、どちらを選ぶべき?
ETC一体型カードのメリットは、カードが1枚で済み、管理が楽という点です。
また、車に乗って買い物に出かけて、ついうっかり現金をすべて使ってしまい、駐車場代金が払えない!なんていうときに、クレジットカード機能が一緒になったETCカードがあれば、クレジットカード機能を利用して決済することができます。
ただ、万が一車上荒らしの被害に遭った場合、盗まれてクレジットカードを使いこまれてしまう恐れがあります。便利な点こそありますが、セキュリティ面で不安があります。
対策としては、ETC一体型カードを車内に置いたままにしないこと。これに尽きます。
一方で、ETC専用カードの場合はカード自体が盗まれたとしても「ETC専用カード」であるため、被害は「高速道路料金」のみに抑えられます。
こういった意味では、ETC専用カードのほうが安心だといえるでしょう。
クレジットカード機能が一緒になっているか、一緒になっていないかの差だけで、ポイントのたまり方や有効期限に差はありません。
セキュリティ面での不安をお伝えしましたが「毎回高速道路を利用するときにだけカードを入れるようにして、普段は車に入れっぱなしにしない」点さえ徹底すれば、ETC一体型カードでもまったく問題はありません。
ただ、ETC車載器からカードを抜いたことを忘れたままETCゲートを通過してしまうと事故のもとになりかねないので、毎回抜いたETCカードは高速道路利用の際に必ずETC車載器に入れることを忘れないようにしましょう。
あとは、自分の生活スタイルや性格に合ったものを選ぶようにするのがベストです。
クレジットカード会社発行のETCカード選びのポイント
ETC一体型クレジットカードにせよETC専用カードにせよ、クレジットカード会社発行のETCカードは、所有しているクレジットカードの追加カードという認識になりますが、ETCカード選びのポイントとして以下の2点があげられます。
年会費無料のものを選ぶ
年会費無料であれば、追加料金が一切発生せず、普段高速道路にあまり乗らないという方でも気軽にETCカードを持つことができます。
ETC支払いでポイントがたまるものを選ぶ
クレジットカードの追加カードとして発行されるものなので、ETCを利用するたびにクレジットカードにポイントがつけば、それだけでクレジットカードポイントがたまりお得です。
このETCカードがお得!
楽天カードのETCカード
楽天カード発行のETCカードです。ETCカードには年会費540円(税込)がかかります。
ETCカードとして楽天ETCカードをおすすめする理由が2点あります。
ETCカード利用で1%のポイントがつく
ガソリンスタンドのENEOSやJOMOで楽天カードを利用すれば、ポイントが2倍たまる
つまりETC利用とガソリンの給油でポイントが貯まるのでお得度が高いです。
高速道路によく乗る方にはおすすめのカードです。
ただし、年会費が540円かかります。無料ではありません。しかし、以下の条件を満たしていると、年会費が無料になります!
- 楽天プレミアムカード(年会費10,000円(税抜き))を所有している
- 楽天ブラックカード(年会費30,000円(税抜き))を所有している
もしくは、
- 楽天市場プラチナ会員である
- 楽天市場ダイヤモンド会員である
上記の条件を満たしていれば、楽天ETCカードの年会費は無料です。
楽天プレミアムカード・楽天ブラックカードは、明らかに楽天ETCカード年会費以上の年会費(楽天プレミアムカードの場合10,000円(税抜き)が必要)がかかってくるので、楽天ETCカードを無料にするためだけにこれらのカードの年会費を払うは現実的ではありませんよね。
では、「楽天市場のプラチナ会員になる」のはどうでしょうか。
2015年12月現在、楽天市場プラチナ会員になる条件として「過去6ヵ月で2,000ポイント以上のポイントを獲得、かつ15回以上ポイントを獲得」ということがあげられています。
楽天のポイントである楽天スーパーポイントは、100円の利用ごとに1ポイントつく仕組み。すなわち、2,000ポイントを獲得するためには楽天カードの半年間で20万円以上の利用が必要となります。
ちなみに、ダイヤモンド会員の場合は「過去6ヵ月で4,000ポイント以上、かつ30回以上ポイントを獲得」がその条件となっているので、利用金額・利用頻度ともにおよそプラチナ会員の2倍になります。
プラチナ会員であれば、半年間で20万円の利用を月々に換算するとおよそ33,400円になり、ふだんからネットショッピングをかなりよくしていて食材や洋服などすべてインターネットで購入するという方にとっては、そこまで難しい条件ではありませんし、そうではなくてもふたんのお買い物や公共料金の支払いを楽天カード支払いに完全に一本化すれば、クリアできる可能性のある金額です。
見方を変えれば、楽天ETCカードの年会費は無料のようなもの
楽天カードは、入会時に入会キャンペーンでポイント還元をしています。
キャンペーンの内容にもよりますが、通常だいたい5,000ポイントほどは入会特典としてもらうことができます。
つまり、楽天ETCカードの年会費には540円かかってしまうのですが、楽天カード入会時に少なくとも5,000ポイント(5,000円相当に値します)はもらっているので、ETCカードを追加発行しても、
実質上最初の10年近くはETCカード無料というふうに考えられるのです。
イオンカードのETCカード
年会費無料のイオンカードの発行するETCカードです。ETCカードの年会費は無料です。
このクレジットカード会社発行のETCカードは、ほかのカードに比べてETCに関する付帯サービスが以下の2点で充実しています。
ETCゲート車両損傷お見舞い金制度
ETCゲートで開閉バーとなんらかのトラブルで激突してしまい、車両を損害してしまった事故に対して、一律で5万円の補償をしてくれます。ただし、年に1度までになります。
家族カード1枚に対し1枚のETC専用カードを無料で申し込むことができる
イオンカードは、一家庭において3枚まで家族カードの発行が可能です。それぞれの家族カードにおいて、ETCカードを申し込む意ことができます。
VIASOカードのETCカード
年会費無料のVIASOカードの発行するETCカードです。ETCカードの年会費は永年無料ですが、ETCカード発行にあたり1,000円の手数料(発行費用)が発生します。
ETCカード利用分はポイントが2倍
VIASOのETCカードの大きな特徴として、ETCカードで利用した料金に対してポイントが2倍でたまる点があげられます。
通常時のポイント還元率が0.5%なので、交換先にもよりますがETCカード利用分のポイント2倍時の還元率は1.0%と、悪くない数字です。
また、VIASOカードはたまったポイントを500ポイントごとに自動的にキャッシュバックしてくれるので、カードの維持に手間がかからず、便利です。
発行手数料1,000円こそ発生しますが、長い目で見ると非常にお得なカードとなっています。
セゾンカードのETCカード
年会費無料のセゾンカードのETCカードです。ETCカードも同様に発行手数料・年会費はかかりません。
セゾンカード1枚に対して最大5枚までのETCカードの発行が可能です。
年会費無料のセゾンカードのETCカードです。ETCカードも同様に発行手数料・年会費はかかりません。
セゾンカード1枚に対して最大5枚までのETCカードの発行が可能です。
セゾンカウンターで即日発行が可能
全国に79箇所ある「ETCカード即日発行サービス」を実施しているセゾンカウンターで申し込むと、その場でETCカードを発行してもらえます。(カードによっては即日発行をしていない可能性もあるので、詳しくはセゾンカードのホームページ確認してください。)
申し込みにあたっては、以下の2点が必要です。
- セゾンカード(本人名義のもの)
- 本人確認書類(運転免許証または保険証、パスポート、在留カード・特別永住者証明書)
ライフカードのETCカード
年会費無料のライフカードのETCカードです。ETCカードも同様に発行手数料・年会費はかかりません。
ただ、契約者本人名義のカードにのみ追加発行が可能なので、家族カードへの追加はできません。
誕生月はETC利用でもポイント5倍
ライフカードのETCカードはクレジットカード申し込み時に同時申し込みが可能です。クレジットカード一体型は発行しておらず、ETC専用カードのみの発行になります。
年会費無料ポイント還元率は0.5%ですが、ETCの利用でももれなくポイントがたまっていくことと、誕生月はポイントが5倍の2.5%還元になるので、普段あまり高速道路にのらない方にもおおすすめです。
JCBドライバーズプラスカード
JCBが発行する、ETC一体型クレジットカードかETC分離型かを選ぶことができるカードです。クレジットカード自体の初年度は無料ですが、翌年度以降年会費1,250円が発生します。ETCカードは年会費無料、発行手数料もかかりません。
ちなみに、JCBではETC専用カードのことを「ETCスルーカード」と呼びます。
ETCとガソリンスタンドでの利用でとにかくお得
JCBドライバーズカードは、どのガソリンスタンドでもキャッシュバックを受けられる、非常にお得なカードです。
利用総額とETCとガソリンスタンドでの利用額によって、キャッシュバックされる額は変わってきます。利用すれば利用するだけ、お得になるしくみになっています。
その額、月額にしてなんと最大6,000円。年間で最大72,000円のキャッシュバックが受けられるカードです。
ここまでのまとめ:ETCカード選びのポイント
- ETCパーソナルカードは、デポジットを支払う必要があるうえ、ポイントがためられない
- クレジット会社発行ETCカードは、クレジットカードの追加カードとし申し込みが可能なので、デポジットを支払う必要はない。
さらに年会費無料のETCカードを選べば、維持費がかからずGood
- クレジット会社発行ETCカードは、年会費無料のものやポイントがたまるものを選べば、ETCを利用した分だけポイントがたまり非常にお得
会社や事業主には「法人向けETCカード」がおすすめ
会社や事業主が申し込んで持つことが可能なのが法人用ETCカード、個人事業主用ETCカードです。
こちらに関しても、ETC一体型クレジットカードか、ETC専用カードかを選ぶことができます。
車両を多く持っている会社であれば、経費精算時などにも支出がひとまとめで確認できるので、とても便利です。
また、法人用ETCカードに関しては「高速情報共同組合」という、中小企業の事業をアシストする組合が「法人ETCカード」、「ETCコーポレートカード」を発行しています。
割引やキャッシュバックなどの優待もあるので、法人用ETCカードの導入を考えているなら、一度検討してみてください。
ETCカードは、くれぐれも有効期限の確認を忘れずに
クレジットカードに有効期限があるように、ETCカードにも有効期限があります。
有効期限切れのETCカードを利用すると、ETCゲート通過の際に開閉バーが開かず、事故の元になりかねません。必ず、事前に有効期限を確認しておくようにしましょう。
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