審査が甘いクレジットカードはある?

最終更新日:2024/06/14
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クレジットカードには審査基準があります。この審査基準に従ってクレジットカード発行をするかどうかが決められますが、審査基準はクレジットカードのグレードによって大きく違います。

グレードが高いゴールドカードやプラチナカードは審査基準が厳しく、一般カードは審査基準が甘くなります。

また、同じ一般カードであれば、カード発行会社によって審査基準の違いがあるので、クレジットカード会社によって入会しやすい、入会しにくいという違いが生まれます。

今回は一般カードに関してクレジットカード入会審査が甘いクレジットカードはどのように判断できるのか、またクレジットカードの審査になかなか通らないという人のために、どのようなクレジットカードがいいのかという点を解説します。

クレジットカード審査基準の高さは申込前にチェックできる

ゴールドカード以上のグレードになるとチェックするまでもなく審査基準が一般カードよりも高いことがわかりますが、一般カードの審査基準の違いはどのように判断したらいいでしょうか。

判断できる材料のひとつとして、ネットでの口コミ情報がありますが、申込した人の属性や過去のクレジットカードやローンの利用履歴によって同じクレジットカードでも審査通過するかどうかが左右されます。

客観的に判断するためにはクレジットカード会社のホームページに記載されている情報から判断するのが一番です。

入会基準、申込基準、申込対象から判断する

クレジットカードの入会基準で簡単な審査基準の判断ができます。

入会基準には年齢制限や年収の条件などがありますが、一般カードの場合年収条件はありません。年齢は18歳以上という制限が多く、これはクレジットカードを作ることができる最低条件です。

大きな違いは収入に関しての記載があるかどうかということになります。

銀行系カードやJCB一般カードでは申込対象は「18歳以上で、ご本人または配偶者に安定継続収入のある方」という記載となっていますが、これに対して例えばライフカードの申し込み資格は「日本国内にお住まいの18歳以上(但し高校生を除く)で、電話連絡が可能な方」となっています。

この二つを比較しただけでもライフカードの審査は甘いという判断ができるでしょう。ただ、もちろんライフカードが電話連絡ができれば誰でも入会できるというわけではありません。

申し込み資格や申込対象は審査基準ではなく、クレジットカードの申し込みが可能かどうかという判断基準です。

しかし、これによってそのクレジットカードの申し込み対象が広いか狭いかが判断できます。JCBの場合パート・アルバイトは安定継続収入と言えないので対象外となる可能性が高くなります。

ライフカードはパート・アルバイトでも申し込み対象になるという判断ができるのです。

クレジットカードの利用枠でも審査基準がわかる

一般カードの最低利用枠は10万円~100万円というのが標準的ですが、実際に発行されるクレジットカードの利用枠の初期設定は30万円が標準です。

最低利用枠を10万円にしているのは、標準の30万円から減額して発行するケースがあるからです。

これは学生や専業主婦に対応しているという理由もありますが、パート・アルバイトといった収入が不安定とされるケースにも対応していることが多いのです。

一般カードにもかかわらず最低カード利用枠が20万円や30万円となっているクレジットカードがあれば、審査基準が高いので審査に不安がある人は避けたほうがいいでしょう。

「審査が甘い」は「審査基準が低い」と同じ

入会しやすいクレジットカードは審査基準が低く、入会の対象となる人が多いということになります。

クレジットカード申し込み前に審査基準が高いかどうかをある程度判断する方法はお伝えしましたが、入会しやすいといわれるクレジットカードは、実際の審査ではどんな点で審査基準が低くなっているのでしょうか。

年収の判断基準が低い

支払能力を有無を判断するために最もわかりやすいのは年収による審査です。

クレジットカード申込書には年収記入欄があるので、この数字をどう評価するかで審査が甘いかどうかがわかります。年収は自己申告なのでそれほどあてにはなりませんが、勤務先や勤務年数と照らし合わせて妥当な年収かどうかを判断することになります。一般カードで必要な年収の高さによって、そのカードの審査基準が高いかどうかがわかりますが、もちろん審査基準自体は社外秘で公表されないので推測するしかありません。

他社利用が全くなく初めての申し込みであれば一般カード30万円の利用枠では年収は150万円あれば十分に支払いことができます。ただし、一人暮らしでアパート住まいといったケースの場合です。家族所有の家に住んでいて家賃負担がなければもう少し収入が低くても大丈夫でしょう。反対に扶養家族がいれば年収150万円では審査通過は厳しいということになります。

割賦販売法の割賦利用可能枠から判断する

割賦販売法の割賦(分割)利用可能枠ではこうした家族構成や年収から利用枠を決める計算式が決められています。

この計算で導き出される利用枠は、いわば最低限度の利用枠でクレジットカード会社にとっても必ず満たさなければいけない条件となっています。

もちろんすべて1回払いを利用すれば、この割賦利用可能枠に関係なく、いくらでも利用することは可能です。しかし、割賦利用可能枠は必ず設定しなくてはいけないので、審査基準の一つの指標とすることもできます。

割賦利用可能枠で必要な年収を満たしていれば通過するクレジットカードは審査が甘いと判断できます。審査基準が高いクレジットカードほど割賦利用可能枠とは無関係に、一定以上の年収が必要となります。

対象となる職種の幅が広い

一般的に不安定とされる職種や勤務形態があります。パート・アルバイト、派遣社員といった非正規雇用での勤務者、飲食店や風俗業の従業員などは、銀行系クレジットカードではほとんど対象とならない勤務形態や職種です。

審査が甘いと言われるクレジットカードではこうした職の勤務者が必ず審査を通過するというわけではありませんが、少なくとも審査の対象にはなるでしょう。

審査の対象にさえなれば、良好なクレジットヒストリー(クレジット利用歴)などが評価されて審査を通過する可能性も高くなります。

審査が甘いと言われているクレジットカード

実際に審査が甘いと言われているクレジットカードがありますが、「審査が甘い」というのと「審査がない」というのは、大きな違いがあります。審査がある限りいくら甘くても却下されるケースがあるということです。

審査が甘いクレジットカードでも「無職(主婦・学生除く)」、「ネガ登録者(過去の長期支払い遅延など)」といった場合には却下されます。こうしたケース以外で審査通過率が高くクレジットカードをご紹介しましょう。

楽天カードは作ってからが重要

楽天カードは入会しやすいクレジットカードですが、年会費無料で付帯保険も充実、ポイント還元率はどこで利用しても1%で十分なサービス内容のクレジットカードです。

審査に不安を持っている人でも一度は申込してみる価値はあります。しかし、楽天カードは入会後の途上与信を定期的に行っています。途上与信は入会後に行う審査のことで、通常は増枠申請時やカード更新時に行われています。

楽天カードの途上与信はこうした時期以外でも頻繁に行われているので、他社での延滞などがあっても楽天カードの強制解約が行われます。入会しやすい代わりに適切なクレジットカードの利用が求められています。

楽天カード以外にも流通系やコンビニ系のクレジットカードは審査が甘いと言われています。審査に不安がある人はイオンカードやファミマTカードなどもおすすめですが、短期間にいくつものクレジットカード申し込みは厳禁です。

必ず一つずつ結果を確かめて、6か月以上に期間を空けて次のクレジットカードに申込しましょう。個人信用情報機関では申込情報も6か月記録しています。短期間に集中した申し込みがあると却下率が高くなります。


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まとめ

審査が甘いと言われるクレジットカードでも、審査に落ちてしまい作ることができないという場合は根本的な問題があるということです。

また、ショッピング利用したいだけという場合はVISAプリペイドカードやVISAデビットカードといった審査のないカードを利用する方法もあります。

どうしても後払いのクレジットカードを利用したい場合は家族カードという方法もありますが、デビットカード、プリペイドカード、家族カードはいくら利用してもクレジットヒストリーを作ることはできません。

それであればクレジットヒストリーが記録として残るショッピングクレジットの利用をおすすめします。連帯保証人を付けることもできるのでクレジットカードよりは審査が通りやすくなります。

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