人気があるおすすめのセディナカード
OMCはオレンジメンバーズカードの略称で、ダイエーのポイントカード的なクレジットカードでした。OMCカードを発行していた株式会社オーエムシーカードはダイエーの経営破たんとともに三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)の傘下となり、同じSMFG傘下のセントラルファイナンスとクオークと合併してセディナが誕生しました。
こうした経緯からセディナの中でもOMCカードは流通系の特長を残したサービスを提供しています。
今回はセディナの歴史的背景の解説から、発行しているおすすめのクレジットカードのご紹介まで詳しくお伝えします。
セディナはいわくつきクレジットカード会社の集合体?
セディナは銀行グループとしてはSMFG(三井住友フィナンシャルグループ)の傘下となります。
セディナ合併前の各社ももちろんSMFGの一員ですが、さくらカードとセントラルファイナンスには少し込み入った事情がありました。
さくらカードは三井住友カードグループの異端児
旧さくらカードもSMFGの傘下でしたが、クレジットカード会社としては異端児と言われています。
SMFGには三井住友カードを中心とした銀行系クレジットカード会社があります。さくら銀行もこのクレジットカード会社グループのひとつでしたが、VISAカードグループの中で唯一JCBカードを発行していた異端児です。
さくら銀行の関連会社だったさくらカードですが、さくら銀行も合併してできた銀行です。さくら銀行が合併する前の神戸銀行時代にJCBに出資していた関係からJCBカードを発行していたようです。
どうやら銀行グループの輪を乱すカード会社として、無理やりセディナに合併させられたという考えが頭に浮かびますが、単なる推測の域を出ません。
さくらカードは合併する際にJCBカード発行に関する事業はすべてJCBに移管しています。そのため合併といっても人員がセディナに吸収されただけといった意味合いが強いないよう合併となっています。
セントラルファイナンスは「掟破りの系列離脱」
セントラルファイナンス(CF)も合併前にひと悶着おこしています。CFはもともと三菱UFJ フィナンシャル・グループ(MUFG)の一員でした。そのときジャックスとCFの合併の話が持ち上がっています。
しかし、CFはこの合併を嫌い、MUFGからライバルのSMFGに鞍替えしたのです。これは「掟破りの系列離脱」と呼ばれているようです。
いろいろと銀行グループ同士のあつれきなどもあるようで、一般人にはわからない合併劇です。セディナの存続会社はOMCカードですが、信販会社としてのノウハウはありません。
信販会社はCFとクオークですが規模としてはCFが上なので、CFがセディナの信販業の主導権を握ることができます。CFにとっては結果オーライといったところでしょうか。
セディナカードの共通サービスとおすすめのクレジットカード
セディナカードは設立後にできた社名を冠した新しいカードブランドのクレジットカードです。
これは三菱UFJニコスのブランドMUFGとよく似た経緯をたどっています。ここにもMUFGとSMFGのライバル関係が浮き彫りになっていて、三井住友カード(SMFG)VS JCB(MUFG)、セディナ(SMFG)VS 三菱UFJニコス(MUFG)といった図式が浮かんできます。
そのためセディナカードのコンセプトはMUFGカードとよく似たコンセプトを持っていて、若年層向けのゴールドカードに特長があります。
セディナカードの特長
セディナカードはセディナを代表するスタンダードなクレジットカードです。
国際ブランドはVISA、マスターカード、JCBから選ぶことができます。またOMCカード時代からサンリオと提携している関係で、カードデザインにはハローキティのラインナップもあります。
ポイントサービス「ワクワクポイント」(OMC,セディナ)
ポイント還元率は一般的な0.5%ですが200円で1ポイント付与されるので、1,000円で1ポイント付与に比べて無駄なくポイントを貯めることができます。ポイント有効期限は2年。
「トクトク!ステージ」
年間のカードショッピング金額によって次年度のポイント付与率がアップするサービスです。
年間請求金額 | 一般カード・セディナカードゴールド | ゴールドカード・プラチナカード |
---|---|---|
50万円以上100万円未満 | 1.1倍 | 1.2倍 |
100万円以上200万円未満 | 1.15倍 | 1.3倍 | 200万円以上 | 1.3倍 | 1.6倍 |
セディナポイントモール
セディナポイントモール経由でネットショッピングをすると、2倍~20倍のポイントがもらえます。提携店には楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング、ニッセンなど有名店が多く、いつも使っている店舗も利用できます。
ワクワクポイント2倍デー
OMCカードだけのサービス(OMCマークのあるカード)です。毎月1日と第1日曜日に下記の店舗でカード決済するとポイントが2倍になります。
OMCカードワクワクポイント2倍デー 対象店舗
マルエツ マルエツプチ リンコス 棒二森屋 三春屋 中合福島 十字屋山形 今治デパートグループ(ショッパーズ・ライフショップ・ショッピングセンター保内・フジマート野村)
東武イーストモール 東武サウスヒルズ スーパーストア 山交百貨店
ポイント交換
商品交換のほかに他社ポイントやマイルへの移行、キャッシュバックができます。
○交換レート1,000ポイント⇒1,000ポイント
nanacoポイント、ドトールポイント、Gポイント ,dポイント、au WALLETポイント
○交換レート1,000ポイント⇒500マイル
JALマイレージバンク
○キャッシュバック
1,000ポイント⇒800円(三井住友銀行、ジャパンネット銀行が引き落とし口座の場合)
1,000ポイント⇒700円(上記以外の銀行口座の場合)
ポイントサービス「ワンダフルプレゼント21」(CF)
CFブランドのカードはポイントプログラムがセントラルファイナンス時代のものが適用されます。
ポイント還元率は0.5%でセントラルファイナンス時代と同じですが、1,000円で1ポイントの付与となります。ポイント有効期限は最長3年。
Uha!Uha!ステージポイント
年間カード利用額30万円以上で次年度のポイント付与が30%~100%割り増しとなります。
30万円以上70万円未満 | 30% |
---|---|
70万円以上200万円未満 | 50% |
200万円以上 | 100% |
ポイント交換はキャッシュバックがありませんが商品交換やポイント移行などは「トクトク!ステージ」と共通です。ただしポイント付与の単位が違うので、交換は100ポイント単位となります。
おすすめのセディナカード
セディナカードクラシック
年会費税別1,000円で海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険最高1,000万円の補償付き。ショッピング保険50万円。さらに特定店舗でポイントアップするおすすめのクレジットカードです。
セディナカードクラシックのおすすめポイント
・セディナポイントモールでは通常倍率2倍~20倍が1ポイントプラスされて3倍~21倍。
・全国のセブン-イレブン、イトーヨーカドー各店舗で毎日ポイント3倍
・全国のダイエー、イオン各店舗で毎日わくわくポイント3倍
セディナカードゴールド
年会費税別1,950円で18歳以上から入会できる若年層向けのゴールドカードです。年齢によるゴールドカードへの自動切り替えはありません。
セディナカードゴールドのおすすめポイント
・入会後3か月間はポイント3倍
・誕生月はポイント2倍(アニバーサリーポイント)
・ETC利用・海外利用でポイント1.5倍
おすすめのOMCカード
合併前に発行されていたOMCカードはほぼそのまま継続して発行されています。カードデザインは女性に人気があるハローキティデザインを選ぶことができます。
OMCカード
年会費税別1,000円で海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険最高1,000万円の補償付き。ショッピング保険50万円。セディナカードとほぼサービスは共通していますが、OMCカードだけの新サービスもあります。
OMCカードの新サービス
・毎月OMCカード利用金額が5万円以上になると、その月のポイントが2倍になります。
・年間60万円以上のカードショッピングで次年度の年会費が無料になります。
毎月5万円以上のカードショッピング絵お続けているとポイントが常に2倍になり、年会費も無料になるお得なサービスです。公共料金など毎月かかる経費をOMCカード決済にすると毎月5万円の利用はそれほど難しくありません。なお、セブンイレブン、ダイエー、ポイントモールでのポイントアップサービスはセディナカードと共通です。
OMC GOLDカード
年会費税別6,000円で本格的なサービスが提供されるコストパフォーマンスの高いゴールドカードです。
入会基準は20歳以上です。なお、新サービスはOMCカードと共通ですが、年間利用金額60万円以上の場合、年会費無料ではなく1,000ポイントプレゼントとなります。
OMC GOLDカードのおすすめポイント
・トクトク!ステージのポイントアップ率が一般カード1.1倍~1.3倍のところ、1.2倍~1.6倍にアップ
・付帯保険は最高5000万円の海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険、ショッピング保険100万円
・国内外の宿泊施設、レジャー・スポーツ施設が優待利用できる「プレミアムクラブオフ」
・365日24時間対応のロードサービス
・空港ラウンジサービス(選んだブランドによって違いあり)
・24時間対応の医療電話相談サービス「メディカルコール」
まとめ
セディナが発行するクレジットカードは全体的に女性向けのサービスが提要されています。
これは存続会社となっているOMCカードの特長が引き継がれているからです。提携している店舗でカード利用するとポイント3倍になるといったサービスニその特長が表れています。
また、ハローキティデザインのカードフェイスが選べるのも女性向けサービスのひとつです。しかし、セディナカードの対象は女性だけではありません。今回はご紹介できませんでしたがドライバー向けのクレジットカードや、ゴルファー向けのクレジットカードなど男性向けのカードも豊富です。
セディナカードとOMCカードの関連性がよくわからなかった人も、合併によるものであったことが理解できたかと思います。
セディナ以外でも三菱UFJニコスも合併によって新たにブランドを立ち上げたクレジットカード会社です。しかし、クレジットカード業界の再編もすでに落ち着いているので、自分に合っているクレジットカードを探すには、よい時期になっていると言えます。
女性の方は特にセディナカード、OMCカードも選択肢に含めてみてはいかがでしょうか。