クレジットカードっていつ、どうやって始まったの?

今日では多くの人が持っているクレジットカードだけど、いつ、どうやって始まったの??

クレジットカードを持っているおかげで、今や海外に飛んでも簡単にほしいものを購入できるし、何かあったとき、現金の持ち合わせがなくても何かと便利です。

今でこそ当たりまえのように普及しているクレジットカードだけど、いったい誰が、どんな目的で始めたものなの?

海外旅行・ショッピング大好きなOL
暮 美々(くれ・びび)

クレジットカードの女王
蘭蜜(らんみつ)先輩

クレジットカードの前身ができたのが、1950年代。日本に入ってきたのは、1960年になってからです。

ある統計によると、日本人成人一人あたりのクレジットカード枚数は2.6枚なのだそうです(一般社団法人日本クレジット協会HPより/2014年3月31日現在)。しかし、その歴史は実は意外と浅く、19世紀に入って初めて登場します。

その原型は、1910年ごろに出回った、タクシー業界や石油業界で使用された「チャーガプレート」、「フランク」「コイン」などと呼ばれる厚紙でできたカード。これはツケ払いを可能にするためのもので、そのために顧客との間に信頼関係を築いたり、顧客の情報を把握したりするための工夫がなされていたようです。

1950年になって、世界初のクレジットカード専業の会社・ダイナースクラブがアメリカにて設立されました。ダイナースクラブのHPによると…

ある日、ダイナーズの創業者である実業家であったマクナマラ氏は、お会計時に財布を自宅に忘れてきてしまったことに気づきます。あわてて奥さんに電話をして現金を届けてもらった彼ですが、財布を待つまでの間、なかなか気まずい思いをしたようで、友人であったシュナイダーに相談して、「ツケで食事ができる」クラブを作ったのがそのはじまりなのだとか。

ゆえに、その名称は「Diners」、日本語に訳すと「食事をする人」という意味の「ダイナース」のクラブ。そう、ダイナースクラブカードは、カードさえあれば、たとえ知らない店でも、たとえ所持金がなくても食事できる最初のクレジットカードだったのです。

日本では、アメリカに遅れること10年、1960年になって富士銀行と日本交通公社が日本ダイナースクラブを設立。その翌年には三和銀行と日本信販が「日本クレジットビューロー(現在のJCB)も設立され、クレジットカードの歴史が始まりました。その後日本信販、三菱銀行や住友銀行などもこれに続き、今や私たちの生活には、クレジットカードは欠かすことのできない存在となっています。

現在では、クレジットカード利用の拡大に伴い、利用者のさまざまなニーズに合わせたクレジットカードが発行されています。

ポイント獲得の要である提携クレジットカードの代表格ともいえる「楽天カード(Rポイント)」、「Pontaカード(Pontaポイント)」、「Tポイントカード(Tポイント)」をはじめとして、多種多様なサービスを盛り込んだクレジットカードが出ていますし、高還元率を誇るものや年会費無料のものなど、よりお得なクレジットカードライフを送ることができるようになっています。

クレジットカード加盟店も年々増えており、クレジットカードは私たちの生活をより快適なものにしてくれる存在となっていくでしょう。

(参考図書:『あなたの知らない!クレジットカード社会の真実』(末藤高義著/民事法研究会/2015年)

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