クレジットカードのメリット・デメリットって?
どこでもスイスイクレジットカード決済。
ポイントは貯まるしネットでショッピングも楽チン。一枚は持ってみたいと思いつつ、逆に「そんないいことばかりなの?」っていう不安もあるのよね…。
新しいクレジットカードを作りたい専業主婦
暮 クレ子
クレジットカードの女王
蘭蜜(らんみつ)先輩
不正利用される恐れがあるので、紛失・盗難だけは気をつけて。
1. クレジットカードを持つことのデメリット
使いすぎに注意!
その場で現金が動かないため、「お金を使っている」というイメージが湧かずについつい使いすぎてしまうのがクレジットカード利用の際にあげられる第一のデメリットでしょう。
しかし、2010年の総量規制によって、年収の3分の1以上の借り入れができないことが規定されたので、クレジットカードを使いすぎたせいでお金を使い果たして自己破産、などということは規制以前に比べて減りましたが、使いすぎを回避するために、自分でしっかりと「何を買ったか」「いくら使ったか」クレジットカードの支出(利用額)を把握・管理するようにしましょう。
使いすぎを防止するためには、以下のような対応をとることができます。
クレジットカードの使いすぎ対策
- 利用明細を必ずチェック、自分の利用金額を把握する
- 分割払いやリボルビング払いにした場合は「あといくら支払いが残っているか」を把握しておく
- 利用限度額を引き下げ、そもそもたくさん借り入れができないように予防線を張っておく
クレジットカードだとどうしてもお金を使いすぎてしまい、金銭管理できないという自覚のある人は、そもそもクレジットカードを使わない、持ち歩かない、その場で引き落としが行われるデビットカードに切り替える、などの対処法があります。
紛失・盗難による不正利用や、スキミングによる不正利用の可能性がある
クレジットカードを持つときに注意すべきなのは、第三者によるカードの不正利用です。
紛失・盗難に遭ったクレジットカードの第三者による不正利用だけでなく、クレジットカードの磁気記録情報(カード情報)を抜き出して同じ情報のカードを複製するスキミングや、偽サイトに誘導して個人情報を得たうえで不正利用するフィッシング詐欺といった犯罪も多発しています。
まだまだ被害がある、クレジットカードの不正被害
一般社団法人日本クレジット協会が発行しているわが国のクレジットカード不正使用被害額は、2013年に78.6億円と、以前より減少傾向にはあるものの、まだまだ被害があるのが現状です。
なかでも、偽造カード被害額は25.8億円と、全体の32.8%を占め、偽造カードによる被害の多さを物語っています。
仮に不正に利用された場合、クレジットカードの「毎月1度の支払い日」という特性上、不正利用される事態に陥ってもすぐにはわからない点が大きなネックになってしまいます。利用明細書を見て不正利用に初めて気づく、ということも事実少なくはないようです。
こういう事態を防ぐために、いつも使うカードは財布などに入れて身近なところできちんと管理することと、必要のないカードは持たない、あるいは解約するといった手段をとることも重要です。
また、利用明細は毎月しっかり確認し、身に覚えのない履歴があれば、ただちにクレジットカード会社に問い合わせるようにしましょう。
クレジットカードには盗難保険がついていて、不正利用の被害額は補償される
ちなみに、盗難や紛失に遭い不正利用された際、多くの場合は盗難保険によって被害額は補償されます。
つまり、不正利用された分の金額が戻ってきます。
ただし、さかのぼって補償できる期間に制限があるため(60日~90日間)、不正利用が発覚した際は、すみやかにクレジットカード発行会社に届け出るようにしてください。
付帯保険についてはこちらの記事で詳しく書きました。
被害者側に重大な過失があった場合、補償を受けることはできません。
カードの裏面にはきちんと署名すること、電話番号や生年月日など、誰かに安易に予想されてしまうような単純な暗証番号はくれぐれも設定しないように気をつけましょう。
何よりも、クレジットカードはつねに身近に置き、安易に他人にクレジットカード情報をもらさないようにすること。そうすれば、被害を回避できます。
紛失や盗難時の不正利用に備えて、顔写真入りのクレジットカードもある
三井住友カードが発行しているクレジットカードのなかには、紛失や盗難に備えて、クレジットカードの裏面に顔写真が入れられる写真入りカードがあります。
ひと目で本人のものかどうかわかるので、第三者による不正利用の防止に役立ちます。
顔写真入りのクレジットカードを持つにあたり、特に費用は発生しないので、不安な方は検討してみてはいかがでしょうか。
また、すでに対象の三井住友カードの発行するクレジットカードを所有している場合、発行手数料無料で取替えてくれます。
三井住友カード発行の写真入りカード対象クレジットカード
- 三井住友カード プラチナ
- 三井住友カードゴールド
- 三井住友カードプライムゴールド
- 三井住友カード エグゼクティブ
- 三井住友カード
- 三井住友カードA
- 三井住友カードアミティエ
なるほど…デメリットはわかりました。
では、メリットとしてはどんなことがあるの?
新しいクレジットカードを作りたい専業主婦
暮 クレ子
クレジットカードの女王
蘭蜜(らんみつ)先輩
現金を持たず買い物できる、海外旅行やネットショッピングに1枚あると便利、保険や割引などのサービスが付帯…。
デメリットよりメリットの方が大!
2.クレジットカードを持つことのメリット
現金を持たずに買い物ができる
先にデメリットを述べてしまいましたが、クレジットカードを持つメリットは、デメリットをカバーできるほど実にたくさんあります。
まずあげられるのが、現金を持たずに買い物ができること。
買い物のたびにいちいち小銭をジャラジャラと取り出す必要がなく、手持ちのお金がなくても買い物をすることができます。
また、クレジットカードで決済する際に支払いの回数も選ぶことができるので、月々の支出を柔軟にコントロールすることができます。
クレジットカードによっては、クレジットカード決済をすることで、購入の際に割引を受けられるといったケースもあります。
また、通常の買い物だけでなく、携帯電話料金や公共料金、新聞代金などもクレジットカード払いにすることで面倒な手間が省けますし、給料前の急な出費などにはキャッシングが役に立ちます。
最近すっかり定着したネットショッピングに関しても、アカウントとクレジットカードさえあれば、振込みや代引きの手間や手数料も払うことなく、自宅に座っていながらクリックひとつで商品が自宅まで届くから、こんなに便利なことはありません。
さらに、クレジットカード会社が運営するオンラインモールを経由させれば、商品購入時のポイントが倍増するので、ただ便利なだけではなく、非常にお得度も高くなっています。
たとえば、常時1%のポイント還元率を誇る楽天カード。
100円ごとに1ポイントが貯まり、貯まったポイントは1ポイント=1円として利用できますが、楽天市場での買い物で常にポイントが2倍の2%になります。
また、VISA、MasterCardなど各国際ブランドは世界中に加盟店を増やしていますから、海外旅行の際も大活躍。
わずらわしい手間なく、ほしい品物をクレジットカード1枚で購入することができます。
楽天カードはVISA、MasterCard、JCBに対応しており、自分で好きな国際ブランドを選ぶことができます。
絶対お得!なクレジットカードの【ポイントサービス】
クレジットカード利用でポイントを獲得できるポイントサービスは、クレジットカードの最も大きなメリットといえます。
JCBが発行している「【クレジットカードに関する総合調査】2014年度版 調査結果レポート」によれば、クレジットカードの利用者が1番多く使うクレジットカードの利用理由は「ポイントやマイルが貯めやすいから」で53.9%となっており、クレジットカード利用者のポイント獲得への意識の高さが伺えます。
今は年会費無料で、なおかつポイント高還元のカードもたくさん出ています。
利用の仕方によってポイントが倍増したり、クレジットカード会社が期間限定で行うキャンペーンなどを利用すれば、通常よりもお得にポイントを貯めたりすることも可能です。
ポイント高還元率カードランキングはこちら、年会費無料でありながらポイント還元率が高くお得なカードについてはこちらの記事で詳しく書いています。
新規入会でもポイントがもらえるクレジットカードもある
また、クレジットカードに新規入会する際は、申し込みの際に入会特典としてボーナスポイントがもらえることも多いので、ぜひ参考にしてみるとよいでしょう。
クレジットカードの新規入会時のキャンペーンについては、こちらの記事で詳しく書いています。
「そこそこスペック」カードが大変身!【入会キャンペーン」を見逃すな
たとえば、楽天カードの場合、時期によって異なりますが、5,000円相当、もしくはそれ以上のポイントがもらえます。
もらったポイントは、クレジットカードにもよりますが、お買い物の際に利用できるほか商品券やマイルなどに交換したり、キャッシュバックで受け取ったりすることができます。
貯まりやすいポイントの貯め方とは?
ポイントの貯め方はカードそれぞれ人それぞれですが、通勤代や携帯電話料金、電気料金やガス料金などの公共料金など「月々必ず支払うもの」をクレジットカード払いにするだけでも、ポイントはぐんと貯めることができます。
公共料金のクレジットカード支払いについては、こちらの記事で詳しく書きました。
知らなきゃ損!公共料金のクレジットカード払いをおすすめする3つの理由
ネットショッピングや店頭でのクレジットカード利用に抵抗がある方でも、試してみる価値はあるといえるでしょう。
また、住民税、固定資産税、自動車税などのクレジットカード払いに対応する地方公共団体も増えています。ただし、手数料が発生してしまうのがデメリットです。
旅行や普段のお買い物など、生活範囲の中で利用できることがポイント
旅行が好きな人なら、一定額を貯めると特典航空券と交換できたり、飛行機の座席のグレードアップができるマイル(マイレージ)が貯められるクレジットカード、(マイルについての詳しい記事はこちら)、「近所にイトーヨーカドーがあって普段の買い物はすべてそこで済ませている」、「大体買い物はいつもイオンだ」など、ほぼ決まったスーパーを利用する人には、指定のお店でポイントが多くついたり、割引で購入できるサービスのついたクレジットカードなどもあります。
クレジットカード会員になることで得られる、さまざまな「優待サービス」
各種チケットの優先予約、ホテル・レストランの予約や優待サービスのほか、ガソリンが安くなる、健康相談サービスがついているというものまであり、具体例を挙げればきりがありません。
自分のライフスタイルに合ったクレジットカードを選べば、優待サービスの恩恵を最大限に受けることができます。
クレジットカードに付帯している「保険」も見逃せない
クレジットカードによりますが、もしものときを補償してくれる保険がついているものもあります。
旅行の際のケガや事故を補償してくれる海外旅行傷害保険・国内旅行傷害保険や、ショッピング保険などがあり、万が一の際に補償を受けることができます。
ただし、補償される/されないに関しては細かい規定・条件があり、クレジットカードによって異なってきます。
付帯保険については、こちらの記事で詳しく書いています。
クレジットカードのなかでもゴールドカード・プラチナカードレベルになってくると、補償額が上がったり、さまざまな優待特典が受けられたりと、付帯しているサービスもさらに充実したものになります。
しかしなかには、年会費無料のクレジットカードであっても海外旅行傷害保険が付帯しているクレジットカードもあります。
楽天カードは、年会費永年無料でありながら、海外旅行傷害保険が最高2,000万円利用付帯しています。
クレジットカードを持つにあたって、不安が少し解消しました。
クレジットカードについて知識がなく、危ないのでは?とか、クレジットカードって、借金では?と思っていたんですが、そういうことでもないのですね!
新しいクレジットカードを作りたい専業主婦
暮 クレ子
クレジットカードの女王
蘭蜜(らんみつ)先輩
きちんと管理していれば、ほぼメリットしかありません。
まとめ:クレジットカードには、デメリットを凌駕するメリットがある
いかがでしたか?
個人的には、「クレジットカードのデメリットは自分の注意しだいでなんとかなる!」と思っています。
逆にクレジットカードを持つメリットは、クレジットカードを手にした人だけしか味わえません。
クレジットカードを1枚持っているだけで、生活が豊かに、そして便利になります。
年会費がかからないクレジットカードであれば、「とりあえず持ってみる」のもアリです。
メリット・デメリットを比較検討したうえで、判断してみてください。