カードを紛失してしまった場合の対処法

クレジットカードを紛失してしまった場合、どうしたらいい?

財布に入っていたはずのクレジットカードが見当たらない…。どんな被害が考えられる?
被害を抑えるために、どうしたらいい?

クレジットカードに興味がある専業主婦
暮 クレ子

クレジットカードの女王
蘭蜜先輩

気づいた時点で即、カードの停止を。

放置すると不正利用される可能性あり。すぐにクレジットカードを停止すること

「カードがない!」と気づいた時点で、停止の電話をクレジットカード会社に入れましょう。

「つい最近見たし、盗難に遭ったとは限らない」「探したら家のどこかにあるかもしれない」などと安易に考えるのは危険です。

クレジットカードは、キャッシュレスで買い物ができるカード。ネット通販も盛んな昨今、手元にクレジットカードさえあれば、たとえ本人でなくても、簡単に買い物ができてしまうのです。
万が一のときのことを考えて、クレジットカードがないと気づいた時点で即行動したほうが無難といえるでしょう。

クレジットカード会社は、盗難や紛失に備えて、紛失・盗難受付デスクを設置しています。

盗難専用ダイヤル(盗難受付ダイヤル)で24時間・年中無休で受け付けているので、速やかに連絡するようにしましょう。

クレジットカード会社に連絡を入れる理由は以下の3点です。

  • 紛失したクレジットカードを使えなくする(停止する)ことで、別人の手元に渡った際の不正利用を防ぐため。
  • クレジットカードを紛失してから停止までの間、不正利用がなかったかどうかを調べるため。
  • 万が一不正利用されていたとき、クレジットカードについている「紛失・盗難保険」の保障(盗難補償)を受けるため。
  • では、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

    1.紛失したクレジットカードを使えなくする(停止する)ことで、別人の手元に渡った際の不正利用を防ぐため

    盗難に遭った場合は明らかですが、どこかで紛失してしまった場合であっても、クレジットカードが第三者の手元に渡っている可能性が考えられます。親切に届けてくれる人もいるでしょうが、悪用される可能性もゼロではありません。

    このところ悪質なクレジットカード被害犯罪も増えているので、十分に気をつけたいところです。
    もしも自分のクレジットカードが他人の手元に渡ってしまった場合、パスワードが誰でも安易に想像できるようなもの――同じ数の繰り返しや、自分の誕生日など――であれば、それだけ被害を受ける確率は高くなってしまいます。読み取られないようなパスワードを設定し、セキュリティ強化に努めましょう。

    クレジットカードを一枚そのままで持ち歩く人はほとんどいないでしょう。たいていの場合、財布やカード入れにほかのカードと一緒にしていれていますよね。

    すなわち、保険証や運転免許証など、クレジットカード所有者本人が特定できてしまう他の情報と一緒にクレジットカードが盗まれてしまうケースも少なくありません。
    こういったあなたの個人情報からクレジットカードのパスワードが予測されないものであるように、配慮すべきです。

    2.クレジットカードを紛失してから停止までの間、不正利用がなかったかどうかを調べるため

    クレジットカード会社も、クレジットカードの紛失による盗難被害やスキミングによる不正利用には、十分に注意を払っています。
    怪しい利用履歴があれば、直接クレジットカードの所有者本人に連絡をとって、該当する怪しい利用がクレジットカード所有者本人によるものかどうかを確認してくれます。

    それでも、不正利用は後を絶ちません。なるべくはやく連絡することで、もし不正利用があった場合、早急に対応することが可能です。

    3.万が一不正利用されていたとき、クレジットカードについている「紛失・盗難保険」の保障を受けるため

    クレジットカードには、基本的に「紛失・盗難保険」が付帯しています。

    これは、もしもクレジットカードを不正使用された際、その損失を保障してくれる保険です。盗難保険が適応される条件は、原則的には「不正利用の発覚からさかのぼって60日以内」になります。

    この「さかのぼって60日以内」であれば、基本的に保険は適応されます。この条件に関しては、クレジットカード会社によって少しずつ規約が異なります。

    もしあなたがクレジットカードの紛失に気づき、クレジットカード会社に連絡をした際、そこからさかのぼって60日間の間、クレジットカード所有者であるあなた以外の人が不正に利用した金額については、クレジットカード会社からの補償を受けることができます。

    逆に言えば、それ以上のものになってくると、補償が保証されるわけではありませんから紛失・盗難補償の面からも、クレジットカードの紛失に気づいた場合は、早急にクレジットカード会社に連絡を取ることが重要であることがわかっていただけると思います。

    ここで一点注意したいのが、クレジットカード盗難保険が適応されない場合に関して。

    先ほども述べたように、安易なパスワード設定をしている場合や、よくやってしまいがちなのが、クレジットカードの裏面が未署名の場合、家族や友人がクレジットカードを使用した場合などは、保険適応の対象外となります。

    不正利用された場合に保険が適応されない!なんていうことがないように、この辺のポイントもしっかり押さえておきましょう。

    また、クレジットカード会社に連絡を入れるのと同時に、警察にも連絡を入れておきましょう。

    もしも海外で被害にあったら

    海外でクレジットカードの盗難・紛失被害に遭った場合も同様です。

    海外専用ダイヤルを設置しているクレジットカード会社も多いので、速やかに対応し、不正利用を防ぐようにしましょう。別途電話代や携帯端末使用代金がかかってくることがある点だけ要注意です。

    海外でクレジットカードの盗難にあった場合、海外専用の「緊急再発行カード」が発行される場合もあります。

    JCBカードの「JCBプラザラウンジ」および「JCBプラザ」では、クレジットカードを紛失・盗難した場合、希望であればクレジットカードを緊急再発行してくれます。

    また、ロサンゼルス、ホノルル、グアム、パリ、香港、ソウル、バンコクにあるJCBプラザラウンジでは、原則として即日カードを受け取ることも可能です。

    その際、再発行手続きも可能です。カードを紛失した本人の情報は引き継いだまま、新たなカード番号を発行することで、引き続きそのカードを利用できます。

    新たなカード番号が発行され、紛失したカード番号は無効になっているので、停止の連絡をしていれば、紛失したカードが不正に利用される恐れはありません。

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