カードを途中で解約したい。必要なのはどんな手続き?
財布を整理したら、ほとんど利用していないクレジットカードが出てきました。
普段使っているメインカードは別にあるし、年会費もかかるので解約したいけど…。どんな手続きが必要ですか?解約費はかかりませんか?
海外旅行・ショッピング大好きなOL
暮 美々(くれ・びび)
クレジットカードの女王
蘭蜜(らんみつ)先輩
クレジットカードは、電話一本で解約できる
クレジットカードは利用途中でも解約することができます。
解約したいクレジットカード発行会社のコールセンターやサポートセンターにクレジットカード所有者本人が連絡して、電話オペレーターに解約する旨を伝えるだけでOK。
所要時間でいえば、5分とかかりません。解約の連絡をすれば、その後クレジットカードそのものがその後利用できなくなります。
当たり前ですが、クレジットカードを解約する、とはそのクレジットカード会員であることを退会するということなので、クレジットカードについているサービス(付帯保険なども含む)や、そのクレジットカードについていたポイントなどは、退会の時点で無効となります。
クレジットカードは個人情報。破棄をする際は要注意
クレジットカードを解約の際に気をつけたいのは、その破棄方法。
退会手続きをして使用不可能となったクレジットカードでも、黒い磁気ストライプの部分、ICチップの部分は、個人情報がそのままの状態で残っているので要注意です。
誰かの手に渡った際に不正利用されないよう、これらの部分にハサミで切り込みを入れて、クレジットカードの再現が不可能な状態にしておきましょう。
ポイントが貯まっているなら、ポイントを利用してからの解約が吉
さきほども述べたように、クレジットカードをいったん退会してしまうと、そのクレジットカードについていたポイントは無効になってしまいます。
普段あまり利用していなかったクレジットカードであれば、貯まっているポイント数も知れていますが、解約するカードがメインカードとして利用していたカード、使用頻度が高かったカードであったなら、ある程度ポイントが貯まっている可能性があります。
退会を決めたら、ポイントを確認し、利用できるのであれば利用してから解約するようにしましょう。
クレジットカードによっては、クレジットカード自体にではなく、本人のアカウントにポイントが貯まるため、解約後もポイントがなくならないものもあります。
「特典狙い」のクレジットカード入退会は、審査に悪影響を及ぼす
クレジットカード解約のタイミングに、決まりや制約がありません。
近年、クレジットカード会社各社は顧客獲得を目的にさまざまな入会特典を用意しています。
クレジットカード年会費無料の場合や初年度年会費無料の場合、無料で申し込むだけで入会特典を得られるわけなので、確かに非常にお得です。
ただ、入会特典を目的にクレジットカードに申し込み、発行されてすぐに解約するようなことがたびたびあれば、そういったクレジットカードの入退会履歴も個人信用情報機関に登録されるので、「入会特典目当て」とみなされ、その後クレジットカードを作ることが難しくなってしまう可能性もあります。
もし、未払い残高があったら
さて、クレジットカードを解約する際、当たり前ですが解約したいカードのキャッシング、分割払いやリボ払いなどがまだ残っているのなら、それは支払わなければならないです。
ためたポイントはチャラになりますが、ツケはチャラにはなりません。退会手続きをすると一気にまとめて支払い請求がくる場合がありますが、その際全額返済できる状況であればすぐに退会手続きをしてもよいのですが、もしもそうではない場合は、しばらく待って全額を支払ってからの解約が無難といえそうです。
カード利用停止も同じ流れ
紛失・盗難でクレジットカードの利用を一時的に停止したいときも同じ。
コールセンターに連絡して、利用を停止したい旨を伝えれば、再度こちらから連絡するまでの期間、そのカードの利用を停止できます。
ただ、こちらはクレジットカード自体を解約しているわけではないので、払い続けなければならない、ということを頭に入れておいたほうがよさそうです。