三井住友カード(学生)
三井住友カードは、学生向けに以下のカードを発行しています。
※ここでいう「学生」とは、満18歳以上(高校生を除く)の大学生・短大生・専門学校生を指します。
〇三井住友カードデビュープラス
〇三井住友カード
〇三井住友カードA
〇三井住友カードアミティエ(※男性も可)
デビュープラスは、18歳~25歳までの年齢制限があるカードです。
三井住友カード、三井住友カードA、アミティエにはそれぞれ学生向けと一般向けがあり、卒業後は学生専用から一般カードへ自動的に切り替わることになります。
ざっくりとそれぞれのカードを紹介すると、以下のようになります。
- デビュープラス…旅行傷害保険はつかない。ポイントがいつでも2倍、入会後3ヶ月は5倍貯まるカード。26歳以降の最初の更新時(カード記載の有効期限が切れたとき)に、三井住友カードプライムゴールドへランクアップする(希望すれば他カードへの切り替えも可能)。初年度年会費無料、年に1回の利用で次年度も無料
- クラシックカード…海外旅行傷害保険最高2,000万円が利用付帯。国内旅行傷害保険はつかない。在学中年会費無料、卒業後1,250円(税別)
- クラシックカードA…国内・海外旅行傷害保険最高2,500万円が自動付帯する。初年度年会費無料、在学中の年会費250円(税別)、卒業後1,500円(税別)。その他のスペックはクラシックカードと同じ
- アミティエカード…女性専用。クラシックカードAの特徴に加え、スマホ・携帯料金支払いがポイント2倍になる。在学中年会費無料、卒業後1,250円(税別)
したがって、旅行傷害保険がいらない人にはデビュープラスを、
クラシックカード、クラシックカードA、アミティエカードで悩んでいる女性には迷わずアミティエカードをおすすめすることになります。
それでは、クラシックカードとクラシックカードAの特徴と違いを以下でみていきましょう。
三井住友カード(学生)のおすすめポイント
三井住友カード(学生)のおすすめポイント
クラシックカードとクラシックカードAの違い1:年会費
三井住友カードと三井住友カードAのスペックは、基本的には変わりません。
ただ、年会費と旅行傷害保険の付帯方法と補償額に違いがあります。
三井住友カードと三井住友カードAの年会費は以下のようになっています。
カード | 在学中 | 卒業後 |
---|---|---|
三井住友カード | 無料 | 1,250円(税別) |
三井住友カードA | 初年度無料、次年度以降250円(税別) | 1,500円(税別) |
ただ三井住友カードには年会費割引の特典がいろいろと用意されていて、以下の方法で年会費を割引にできます。※前年度利用額による割引はWEB明細書サービス利用による割引と併用可能。
WEB明細書サービス利用+年に6回以上請求 | 500円(税別)割引 |
---|---|
マイ・ペイすリボ登録+年1回以上のリボ払い手数料の支払い | 年会費無料 |
前年度(前年2月~当年1月)の利用額300万円以上 | 年会費無料 |
前年度(同上)の利用額100万円以上300万円未満 | 年会費半額 |
三井住友カードA(学生)の場合、三井住友カードの会員サイトVpassのWEB明細書サービス利用+年に6回以上請求があれば、年会費を無料にできます。
卒業後の年会費も無料にできる「マイ・ペイすリボ」登録+リボ払い手数料の支払いは、クレジットカードを初めて利用する人には怖いと感じられるかもしれません。
しかし、リボ払い=月々の支払い設定金額を超過した分に利息(手数料)がつく支払い方法だとわかれば、どうすれば手数料を払わずに済むかがわかります。
「マイ・ペイすリボ」は、リボ払いの初回手数料が無料で、月々のリボ払い設定金額を自由に設定できる支払い方法です。
そのため、カード利用枠いっぱいまでリボ払いの設定金額を上げておけば、まったく手数料を払わずに「マイ・ペイすリボ」を利用できます。
三井住友カードの公式サイトにも、「マイ・ペイすリボでまったく手数料を支払わない方法」が明記されています!
前年度の利用額による割引は、学校を卒業して働きはじめたばかりの人にはややハードルが高いかもしれません。
クラシックカードとクラシックカードAの違い2:旅行傷害保険の付帯条件と補償額
2つ目の違いが、旅行傷害保険の付帯条件と補償額です。
クラシックカードには海外旅行傷害保険が利用付帯、国内旅行傷害保険がついていません。
クラシックカードAの旅行傷害保険は国内・海外ともに自動付帯(一部利用付帯)です。
保険内容 | クラシックカード | クラシックカードA |
---|---|---|
海外旅行傷害保険 | 利用付帯 | 自動付帯(一部利用付帯) |
-傷害死亡・後遺障害 | △2,000万円 | 〇300万円+△1,700万円 |
-傷害・疾病治療費用 | △50万円 | 〇100万円 |
-賠償責任 | △2,000万円 | 〇2,500万円 |
-携行品損害 | △15万円 | 〇20万円 |
-救援者費用 | △100万円 | 〇150万円 |
国内旅行傷害保険 | なし | 自動付帯(一部利用付帯) |
-傷害死亡・後遺障害 | なし | 〇300万円+△1,700万円 |
※〇…自動付帯、△…利用付帯
ちなみにアミティエカードの旅行傷害保険はクラシックカードAと同じで、その他のカードスペックも同じです。
スマホ料金支払いでポイント2倍になる特典付きで、卒業後の年会費も1,250円+税(=クラシックカードと同じ)と安いので、旅行傷害保険が欲しい女性はアミティエカード一択です。
次は、クラシックカードとクラシックカードA、(アミティエカード)の共通サービスをみていきましょう。
在学中、最高100万円のライフ&スポーツ賠償付 自転車保険が付帯する
近年重要度が増している自転車保険が、日常生活の賠償責任保険とともに在学中付帯します。
自転車搭乗中や、他の自転車との接触・衝突により死亡・後遺障害を負った場合 | 最高100万円 |
---|---|
日常生活で他人を死傷させた場合、財物に損害を与えた場合 | 最高100万円(対人・対物共通) |
スポーツ系サークルや自転車での通学では、ふとしたことから事故が起こってしまう可能性があります。
平成27年の自転車の関わる事故の件数は交通事故全体の18.4%と年々減少傾向にありますが、平成20年9月の神戸市のマウンテンバイク事故(被害者は寝たきり)、平成27年6月の千葉県でのイヤホン装着中の事故(被害者死亡)など痛ましい事件が起きており、各自治体では自転車保険の加入義務化も進められています。
自転車保険加入が義務化されている地域は大阪府、滋賀県、兵庫県、鹿児島県、名古屋市です。
京都府でも2018年4月1日から義務化が開始されます。
自転車は軽車両のひとつで、歩行者に危害を与えた場合には多額の賠償が求められるケースもあります。
このような流れから、自転車保険加入義務化の動きが加速しています。
三井住友カード、三井住友カードA、アミティエでは、最高100万円までの自転車保険を任意で申し込むことができます(カード送付時の同封ハガキにて申し込み)。
ただ、自転車保険は大学生協の保険で間に合うこともあるかもしれませんので、手持ちの生協保険のガイドブックに今一度目を通してみて、必要があるかどうか確認しましょう。
世界シェア1位、2位のブランド、VISAとMasterCardが選べる(二枚同時発行も可能)
世界全体で圧倒的なシェアを誇るVISAとMasterCardが選べます。
これはクレジットカードを初めて使う学生には大事な特徴です。JCBやアメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブだと、国内では使えても海外では使えないことがときどきあります。
その点VISAとMasterCardの普及率は抜群です。海外の小さな個人商店でも使えます。
また三井住友カードは、VISAとMasterCardを両方発行する「デュアル発行」が可能です。
2枚のカード間で利用限度額(学生の場合10~30万円)や旅行傷害保険の補償額は共有ですが、万一どちらかのブランドが使えないお店でも、もう一方は使える場合があります。
デュアル発行をする場合、学生カードの2枚目のカードの年会費はクラシックカード、クラシックカードA、アミティエカードともに無料です。
卒業後は、一律250円(税別)の年会費がかかります。
デュアル発行をしないなら、おすすめの国際ブランドはVISAです。世界シェア1位のシェア率を誇ります。
追加できる電子マネー、カードが豊富
Apple Pay等のスマホ決済登場や、2020年の東京オリンピック開催に向けて加速しつつあるキャッシュレス(現金でない)決済にも、三井住友カードは対応できます。
三井カード、三井住友カードAに追加して発行できる電子マネーには、iD、PiTaPa、三井住友カードWAON、Visa payWaveがあります。
iDは、日本ではQUICPayと並んで普及率の高い後払い式電子マネーです。
後払い(ポストペイ)とはプリペイドの対義語で、事前チャージが要らず、利用料金は本体クレジットカードの利用料金とあわせて請求されます。
私も三井住友カードのiDを使っていますが、レジで小銭を探さずに済む手軽さは、本当に便利だと感じます。
※ただ利用額を定期的に把握しておかないと、知らないうちにたくさん使ってしまう危険性もあります。三井住友カードの利用額は、Vpassサイト・アプリで24時間確認ができます。
三井住友カード、三井住友カードAをApple Payに登録したときに割り当てられるのもiDです。
Apple Payは電子マネーの読み取り装置を使ったスマホ決済方法で、ほかにQUICPayとSuica割り当てできるクレジットカードが登録できます。
PiTaPaは、関西に住む、もしくは通学する学生には大変おすすめの後払い式電子マネーです。
関西の私鉄や市バス(大阪市営地下鉄や京都市バス、叡電などなど)が割引になります。
三井住友カードWAONは、200円ごとに1ポイント、WAONポイントが貯まるプリペイド式電子マネーです。
毎月20日・30日のイオンお客さま感謝デー5%引き、毎月5日・15日・25日のイオンお客さまわくわくデーには、WAONポイントが2倍になる優待特典を利用できます。
プリペイド式ですが、事前のチャージにカードからのオートチャージを使うことも可能です。
Visa payWaveは、日本ではまだそれほど知名度が高くないかもしれませんが、国際標準のICカード読み取り装置TypeA/Bに対応している電子マネーです。
日本でよく普及しているのは、ソニーが開発したFeliCaですが、FeliCaは国際標準ではないので、海外でiDやQUICPayを使おうとしても使えない場合があります。
「ポイントUPモール」「ココイコ!」でポイントが貯まる
三井住友カード、三井住友カードAは、ポイント(ワールドプレゼント)の付与率は1倍(月の利用額1,000円につき1ポイント)で、それほどたくさんポイントが貯まるわけではありません。
ポイントをたくさん貯めたい人は、旅行傷害保険やライフ&スポーツ賠償付自転車保険が不要ならば、ポイントがいつでも2倍貯まる三井住友カードデビュープラスがいいです。
ただクラシックカード、クラシックカードAでも、オンラインモール「ポイントUPモール」経由や街のお店へのエントリーサイト「ココイコ!」を使えば、たくさんポイントを貯められます。
ポイントUPモール経由で、ワールドプレゼントが2~20倍貯まる
ポイントUPモールは、経由してカードを使うことによって、経由先でのポイント付与率がアップする三井住友カード会員専用のオンラインモールです。
使い方は簡単で、ポイントUPモールのサイトにアクセスして目当てのショップを選び、クリックして飛ぶだけです。
掲載店にはAmazon.co.jpや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの人気サイトがあります。
主な掲載店でのポイント付与率は以下の通りです。
- Amazon.co.jp:2倍
- 楽天市場:2倍
- Yahoo!ショッピング:2倍
- ヤフオク!:2倍
- LOHACO:3倍
- セブンネットショッピング:4倍(2018年1月31日までのキャンペーンで5倍)
- ユニクロオンラインストア:2倍
- フェリシモ:4倍
- ロフトネットストア:4倍(2017年12月24日までのキャンペーンで9倍)
ココイコ!への事前エントリーで、街のお店でもポイントが貯まる
お店で決済する前に事前エントリーしておくことで、カード決済分のポイントがたくさん貯まるようになるのが「ココイコ!」です。
大丸やハンズ、タカシマヤや小田急百貨店のデパート、三井アウトレットパークやUSJ等で3倍、カラオケの鉄人では18倍ポイントが貯まります。
お出かけ前にスマホでポチポチっとやるだけでポイントが貯まるので手軽です。
さらに、プレミアムフライデーなどにポイント付与率がアップするキャンペーンも行われています。
ワールドプレゼントはギフト券や共通ポイントに交換できる
クラシックカード、クラシックカードAで貯まるワールドプレゼントは、景品交換だけでなく以下の使い道があります。
ワールドプレゼント交換先(例)
- 1P→5円:三井住友プリペイドにチャージ
- 1P→3円:カード利用分に充当
- 100P→500円分:iDバリュー(iD利用分に充当)、Amazonギフト券、Google Play ギフトコード
- 100P→500P:三井住友カードWAONポイント、楽天スーパーポイント、dポイント、au WALLETポイント、ビックポイント、ジョーシンポイント、ヨドバシカメラゴールドポイント、Gポイント
- 100P→450ポイント:Pontaポイント、Tポイント
- 100P→400ポイント:プレミアムバンダイプレミアムポイント
- 100P→300円分:楽天Edy
- 100P→300ポイント:nanacoポイント
- 100P→300マイル:ANAマイル、シンガポール航空クリスフライヤー、アリタリア-イタリア航空クラブ・ミッレミリア
おすすめの使い方は電子マネー三井住友カードiDの利用代金に充当したり、Amazonギフト券や各種共通ポイントに交換する方法です。
カードセキュリティとショッピング保険
三井住友カードは、カードの不正使用の防止策と、万一不正使用された場合の補償とでカードの安心な利用を守っています。
カード本体のセキュリティ
- ICチップ搭載:高度な暗号化技術によって処理されたカード情報を蓄積
- 写真入りカードにできる:店頭での不正使用を防ぐ。※写真入りにしないことも可能
カードの不正使用防止対策
- 24時間の不正使用検知システム:不審な利用があった場合にアラートを発して、カード会員に連絡してくれる
- ネットショッピング認証サービス:オンラインショッピングの際に、カード番号、有効期限、セキュリティコードの他にVpass(カード会員サイト)のIDとパスワード入力が必要になるシステム。
また三井住友カードからのメールには、Vpassに登録したハンドルネームが記載されているのも特徴 - ワンタイムパスワードサービス「One Time Pass」アプリ:Vpassに登録した三井住友カードで使えるワンタイムパスワード(60秒ごとに変化)を発行するアプリ
- バーチャルカード発行:オンラインショッピングで使える、本カードとは別の番号・有効期限が記載されたカード
万一不正使用された場合の補償
- 三井住友カード会員保障制度:カード紛失・盗難によりカードや会員番号、VpassID、パスワードを不正使用されてしまった場合、届け出日の60日前までさかのぼって補償する制度
- VpassID安心サービス:インターネットショッピングでID・パスワードを不正利用された際に、届け出日から60日前までさかのぼって補償する制度
- 悪用補償サービス:バーチャルカードが悪用された場合、損害の発生を知った日から30日以内に届け出ると、損害をてん補する制度
ショッピング保険は海外利用&国内での分割払い(3回以上)・リボ払い時に適用
また、カードで購入した商品が破損・盗難に遭った際に、年間最高100万円を補償する「お買物安心保険」が付帯しています。
これは海外での利用と国内でのリボ払い時、3回以上の分割払い時に適用となります。
「マイ・ペイすリボ」で全額払いした場合も補償されます。
三井住友カード(学生)の基本情報
カード名 | 三井住友カード(学生) | ||
---|---|---|---|
必要書類 | 本人限定受取郵便確認資料として、健康保険証・運転免許証その他身分を証明できるもの | ||
申込資格 | 満18歳以上の学生の方 | ||
ポイント付与率 | - | 入会金 | 無料 |
年会費 | 在学中無料 | 提携カード | MasterCard/VISA |
発行時間 | 最短翌営業日 | 担保 | 不要(未成年の方は親権者の同意が必要) |
保証人 | 不要(未成年の方は親権者の同意が必要) | 限度額 | 10~30万円 |
支払い方式 | 一回払い/分割払い/リボルビング払い | 分割払い (年率) |
12.0~14.5% |
リボ払い (年率) |
15.0% | キャッシング (年率) |
15.0~18.0% |
金融機関名 | 三井住友カード株式会社 | 住所・所在地 | 東京本社:東京都港区海岸1-2-20 大阪本社:大阪市中央区今橋4-5-15 |
ポイントサービス
サービス名称 | - |
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有効期限 | - |
ポイント付与 | - |
ポイント レート |
- |
マイル換算 | - |
ポイント 還元率の目安 |
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海外・国内旅行傷害保険
ショッピング保険
付帯条件 | - |
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海外旅行保険 | 最高2,000万円の海外旅行傷害保険※事前に旅費等を当該カードで支払っているのが前提 |
国内旅行保険 | - |
ショッピング保険 | 限度額:100万円 (※海外&分割のみ) |